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ひさびさのニカラグア~政治と音楽ネタ

カルロス・メヒア=ゴドイといえば、サンディニスタ革命の時代に、サンディニスタ賛歌(Himno de la Unidad Sandinista)をはじめとする「武装したギター(Guitarra Armada)」シリーズ、そして、「ニカラグア・ニカラグィータ」のように、もう半分ぐらいニカラグアの国歌のように愛されている美しい歌曲を作った「革命歌手」である反面、その一方で大爆笑系コミックソングをヨーロッパで大ヒットさせるなど、多彩な作風の作曲家だ。彼がニカラグアを代表する音楽家であることは疑いはないし、少なくともスペイン語圏中に彼の名前は轟いているぐらいの有名人ではある。
 最近だと、彼の子供の一人でアメリカ在住の息子が、米国でイラク戦争に反対して、イラク任務途中で良心的兵役拒否を宣言して、アメリカでも大ニュースを起こしたものだった。(最近といっても 2004年5月のことだけど。ちなみに、カルロスは何度も結婚離婚を繰り返していて、子供がかなりたくさんいる)

 で、そのカルロス・メヒア=ゴドイが、ニカラグア与党サンディニスタに対して、「『サンディニスタ賛歌』を除外したすべての彼の作品の使用を禁じる」宣言を行っちゃったようである。一方的に宣言しただけではなく、スペインの著作権協会とかにも申し立てを行ったようである。本気やね。
 
 近いうちにニカラグアに電話かけて直接事情を聞かなくちゃとは思っているけど、なんとなく察しはつかないでもない。いわゆるサヨクにありがちなんだけど、「仲間」と思っている人の作品は勝手に無断使用してもいいと思ってんじゃないか、みたいな勘違いが、いまだに結構あるのだ。「連帯」を大義名分にしていたら、なにやってもいいと思ってる、みたいなね。たとえば、自分らの団体の資金集めのために、平気で「仲間だと思ってるアーティスト」の海賊版作って売っちゃったり、配ったり。コンサートを依頼しておいて、ギャラや経費も払わないとか、払う段になって値切ってくるとか。勝手なときだけ、無料で選挙のキャンペーンソング作ってくれとか。
 私にしたって、はっきりいって、この手の人たちに、ムカつくことをされたことは一度や二度ではないと言っておこう。
 んで、そのくせ、そういう団体ほど、ちょっとメジャーになって自分らにたまたま使える資金ができて金出せるようになると、いままで世話になった分をちょっとでも返すどころか、平気で「TVで有名な人」とか呼んで言い値のギャラ平気で払ったり、意外に収益が上がったりすると、自分たちの仲間内で分配しちゃうんだよね。(そういうときは除け者なのだよ)

 はっきりいって、80年代にあれだけ盛り上がってたラテンアメリカの新しい歌運動が、衰退しちゃったのには、こういう「ナイーブで自分勝手なサヨク」の勘違いも理由のひとつだ。特にメキシコね。目先につられて、結局、アーティストを育てることも、本当の意味で応援していくこともしてこなかったからだ。

 あのね。良心的なアーティストだからって、霞食べて生きてるわけじゃないのよ。みたいな。
 だから、いわゆる「心あるアーティスト」たちも、みんな、政治団体や運動から一線を引くようになっちゃったわけ。べつに心を捨てたわけじゃないけど。ね。

 で、メヒア=ゴドイ兄弟ってのは、その中でも、サンディニスタという政治団体の看板であり続けたんだけど、そうですか。ついにですか。堪忍袋の緒が切れるようななにかがあったのだろうなあ。

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