風通しの良いのが何よりです

 しばらくブログの更新がなかったのは.....日本を留守にしていたからでございます。
 一ヶ月ほど各国を転々としたあと、最後は中米のニカラグアに一週間ほど滞在して、ライブやコンサートをやったり、テレビに出たりしておりました。
 ニカラグアは、実は、20年ぶりの訪問だったのですが、友人たちに迎えられて、楽しい仕事ができました。

 といっても、ニカラグア、マイナー度の高い国です。
 どれぐらいマイナーかというと、日本の郵便局でニカラグアあての手紙を出そうとすると、70%ぐらいの確率で、郵便局員さんがアフリカの地図を探して「そんな国ありません」と言われるぐらいマイナーです。(ちなみにニカラグアは中米です)

 とはいえ、ニカラグアは、石を投げれば詩人に当たる、といわれる、意外な文化国家。ラテンアメリカ現代文学の巨匠である詩人ルベン・ダリオを生んだ国で、音楽家もたくさん輩出しています。
 ちなみに、昨年のラテン・グラミー賞を獲得したのも、ニカラグアの国民的作曲家のカルロス・メヒア=ゴドイ氏。
 この人自身も、サンディニスタ革命の貢献者の一人なんですが、日本では息子さんのほうがニュースになりました。
 とはいえ、かつて「人間性の敵、ヤンキーと戦え」とまで歌った人が、べつに路線を変更したわけでもないのにグラミー賞とは、時代の変遷はすごいです。まあ、キューバがアメリカと国交回復する前に、ラテン・グラミー賞は、キューバ人ミュージシャンに授与されていましたから、そのへん、忖度しない文化があるのかもしれません。
 そのカルロス・メヒア=ゴドイ氏のコンサートにゲストで出演したあと、自分のコンサートもさせていただきました。

 で、そのコンサートの告知と宣伝のためにTVに出たのですが、出演料(?)に卵と牛乳をもらいました。私もこの仕事長いですが、テレビに出て卵と牛乳もらったのは初めてです。さすがニカラグア。
 ニカラグアで一番人気があるという、朝のニュース系バラエティ番組。スタジオの隅っこに、牛乳2パックと卵(15個入り)2パックが何気においてあったので、このあとにお料理コーナーでもあるのかと思ったら、出演お礼だったとは。

 あとでニカラグアの他の音楽家に聞きますと、「ニカラグアあるある」だそうです。「番組スポンサーの提供品ですよ、きっと」
 なるほど。ニカラグアでは番組提供のスポンサーが農家だったりするんでしょうか?

 まあ、それはともかく、毎朝、ニカラグア産のコーヒーにマンゴーとバナナてんこ盛りの朝食をいただき、幸せな日々でございました。アボカドにせよ、マンゴーやバナナにせよ、樹で完熟したものをいただけるのは、本当に産地の特権です。

(それを言うなら、長野でいただく朝取りのとうもろこしやセロリの美味しさってのも、言葉にならないものがありますが)

 そのニカラグア、ばりばりの熱帯です。
 が、意外に過ごしやすいのです。

 といいますのも、キューバとかニカラグアとかメキシコ東部といった(ハワイとかも同様だと思いますが)、本来の「熱帯」の国は、その風土に合わせて街づくりがなされていて、建物もそういう仕様になっているのですね。
 いわゆる百葉箱みたいな、直射日光を遮り、風通しがよく、天井が高めの建築に、お昼寝用のハンモックもぶらさがっている、みたいな。

 で、そういう熱帯地方は、朝が早いです。みんな5時に起きて、7時には学校の授業や仕事がはじまり、そのかわり、お昼にはたっぷり休憩が(お昼寝タイム)。そして、夜は夜で、涼しい海辺などで、みなが踊っていたり。

 マナグアの新名所となっている、チャベス=ボリーバル大通り(!)の終点あたりにあるサルバドール・アジェンデ港(!)エリアには、無料のミュージアムやきれいな散歩道、フードコートなどができていて、お金がなくても市民が楽しめる感じになっており、子供連れで賑わっていました。夜なのに。というか、夜だから。

 なので、冷房がなくても、けっこう快適に過ごせたりするのです。

 そういう意味では、日本の夏のほうが、暑苦しいですね。そういえば、かなり前に、夏のチェコ共和国に行ったことがありましたが、異常気象でとんでもなく暑く、しかも、暑さの備えがないため、クーラーがあまりないうえ、建物とかバスの窓とかが開かない仕様になっているところがあって、なかなかに悲惨でありました。

 で、その暑苦しい日本に戻ってきたわけですが、折しも、都議選で自民党が惨敗し、内閣支持率もかつてない低水準と、やや風通しがよくなっているようではあります。

 都議選で大勝した「都民ファースト」。勝った途端に代表の小池百合子氏が代表をお辞めになって、別の方にお譲りになって、その方が、横領で告訴されていたり六本木で豪遊したり、国民主権を放棄するべきだと主張されている方ということで、早くも「騙された」という声が上がっていたようですが、ある意味、騙されていることに気づくのは早ければ早いほど良いのですから、これまた、風通しがよくなってよかったかも、と、私などは思ったりするのです。

 残念なのは、これだけ自民党が大敗しても、その有権者の怒りや不満の受け皿になるどころか、そこでお家芸の自爆をやっちゃっている民進党の体たらくですが、ある意味、下手に今の蓮舫ー野田体制のなかで敵失だけで勝っちゃって、なんかとんでもなく勘違いしちゃうより、良かったかもしれません。さっさと若手の優秀な方々に、席をお譲り頂きたいものです。

 というわけで、かつてない7月酷暑の中、しばらくは日本で楽しませていただこうと思っております。
 もちろん、皆様にも楽しんでいただきたく、ライブなどもやりますので、どうぞお気軽にお運びください。

7月28日(金) 六本木 Nochero
(東京都港区六本木6-7-9 川本ビルB1) お問い合わせ/03-3401-6801
1st 19:30 2nd 20:45 3rd 22:00(入れ替えなし) Charge:2,600円(おつまみ一品付)
アクセス/日比谷線・大江戸線六本木駅より徒歩2分 
六本木駅至近の最高の立地の音響の良いステージで、今年最後のライブ。美しい歌曲の数々をじっくりお聴き頂きます! 金曜日ですので、お間違いなく!! ギター福島久雄さん。
ネット予約

コメントの投稿

非公開コメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
プロフィール

PANDORA

Author:PANDORA
ラテンアメリカと日本を拠点に活動する音楽家・作家 八木啓代のBlog
公式サイト http://nobuyoyagi.com

★CD情報
新作CD”Lagrimas”試聴やご購入はこちらから

★新刊情報
刑事司法への問い (シリーズ 刑事司法を考える 第0巻) (岩波書店)
日本の刑事司法の何が問題か、どのような改革が求められているか。刑事法研究者、実務法曹の他、八木も執筆しております。
禁じられた歌ービクトル・ハラはなぜ死んだか(Kindle版)
長らく絶版状態だった書籍をリクエストにより電子書籍で再版いたしました。八木啓代の原点です。
検察崩壊 失われた正義(毎日新聞社)
5刷。この一冊が検察にトドメを刺すことになるかもしれません
リアルタイムメディアが動かす社会(東京書籍)
超濃ゆいメンバーによる講義録!
ラテンに学ぶ幸せな生き方(講談社)
なぜラテン人は自殺しないの?に応えて3刷!好評発売中!
キューバ音楽(青土社)
ラテン音楽ファン必読!キューバ音楽のすべてが理論も歴史もわかります。浜田滋郎氏激賞
貧乏だけど贅沢(文春文庫)
沢木耕太郎氏との対談収録
ハシズム!(第三書館)
共著で橋下大阪市長を解剖します。

★ライブ情報
9月7日(木) 六本木・Nochero
Vo. 八木啓代 G. 福島久雄

ライブ&講演詳細はこちら



nobuyoyagiをフォローしましょう

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カテゴリ
検索フォーム
最新コメント
リンク
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
月別アーカイブ
最新トラックバック
  1. 無料アクセス解析