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絵本「放射能ってなんだろう 〜 ちいさなせかいのおはなし」

 熊本地震、というより、大分や阿蘇も巻き込んでいるのですから、九州中部地震とした方が良いと私などは思ったのですが、やはり、あまり大事にはしたくないということでしょうか。
 確かに、お亡くなりになられた方の数は、大惨事というほどではないかもしれませんが、被災の大きさや、今も続く余震、今後のことなどを考えると、あまり「熊本」限定にしない方が良いような気が、老婆心ながらいたします。

160503.jpg それにしても、今回の地震、テレビの画面の被害情報や震度を示す速報の中に、頻繁に、原発に影響がないことを知らせるものが多かったのが象徴的でした。まさに、今の私たち、原発安全神話が崩れ、地震と言えば、まず原発を心配する、という感覚が「普通」になってしまったということでしょう。

 それでも政府の方針は、原発再稼働である以上、私たちも、地震のたびに、あるいは天災やテロのたびに、「原発の被害」を心配しなくてはならないというわけです。
 
 というわけで、「子供の日」を前に、この本をご紹介します。
 「放射能ってなんだろう? ちいさなせかいのおはなし」

 元原発技術者であった小倉志郎氏が、子供向けにわかりやすく、「放射能がなぜ危険なのか」ということを解説された絵本です。
 そういえば、私たち大人だって、「放射能が怖い」というだけで、なぜ、どう怖いのか、わからずに、ただ「おばけ」のように怖がっている方もおられるかもしれません。子供にきちんと説明できるというのは、案外、抜けているところかもしれませんね。
 というわけで、子供の日を前に、絵本のご紹介でした。

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良書

よい本のご紹介、ありがたうございます。
同じ著者による普通書『元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ』(彩流社)もアマゾンで高評価ですね。図書館でかりて読みます。
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