桜は散っても、司法は真実に耐えられるのか?

 やっと春めいた心地になってまいりましたが、八木は利き手の人差し指の付け根を捻挫しまして、好きな着物も着られない日々が続いております。ブログへの書き込みが少ないのも、そのせいでございまして。

 なんとなく痛いな、おかしいな、というのを数日放置しておりましたら、ついに字が書けないほどズキズキするようになり、あわてて近所の整形外科に飛び込んだのが4週間ほど前。
「あー、靱帯傷めていますね。いわゆる捻挫、もっと簡単に言うと、突き指のひどいやつです」
といわれてしまいました。
 なあんだ、突き指かよ、と一瞬思ったのですが、
「ここ、よく動かす場所ですので、甘く見て、なめてると一生ギター弾けなくなりますよ」
と医者に脅されて、(たしかに、左手の人差し指ってギター弾くのに重要ですね)、それ以来、湿布と包帯の日々です。とはいえ、まったく手を使わないわけにはいかず、そういうときに限って書類仕事が多いもので、確定申告に始まり、翻訳をやったり、陳述書を書いたりしているので、これがまた回復を遅らせている一因のようでもあります。

 おかげさまで、じゃんけんでパーしかできなかった状態が、チョキができるようになり、いま、グーができる状態に近づきつつあります。痛みも、たまにズキッとする程度まで。
 それにしても、利き手が包帯に巻かれていると本当に不便ですね。薄手のゴム手袋で洗い物などは何とかなりますが、やはり料理など細かい作業は感覚が鈍ります。

 幸い、私は左利きながら、子供の時に矯正されたので、右手でもあまり細かい作業以外はある程度できるのでまだいいのですが、そうでない、ふつうの右利きの方が、右手を怪我されたら、本当に大変だと思います。

 そういえば、歯磨きって、皆さんはどちらの手でなさるでしょうか。
 私は、当然のように口の右半分は左手で、口の左半分は右手で持ち替えて磨いており、誰でもそうだと思っていましたが、これはかなり珍しいのだそうです。(先日、歯医者さんで驚かれました)
 鏡文字というのも、私はわりと普通に書けるのですが、あれも普通は書けないものなのだそうで。
 おそらく、幼児のころ、矯正されかけた結果なのだと思いますが、人間の脳って不思議ですね。

 もっとも、自分の常識が世間の非常識というのは、私のことだけではないようで、3年前のフロッピー改ざん事件で、「検察が証拠を改ざんした」ことが世間を震撼させましたが、あれから3年、偽報告書はボロボロ出てくるわ、次々に冤罪事件の再審が開始されるわで、もはや検察や警察が「証拠を捏造している」のが、常識となりつつあるのが怖いところです。
 そう。先日、再審開始された袴田事件で、はっきりと、静岡地方裁判所に「犯行に使われたとされた衣類は捜査機関によるねつ造の疑いがある」とまで指摘されちゃったんですね。
 この袴田氏は、「世界で最も長く収監されている死刑囚」としてギネスブックにも登録されていただけに、この再審は世界でも広く報道されたのですが、ここまで言われた検察は、きちんと証拠を再捜査した上で、論告で無罪を求めて謝罪するぐらいに襟を正していただきたいものです。

 一方で、3月31日に再審棄却された飯塚事件では、すでに被疑者とされた方が死刑になっています。再審の結果、無罪であったら、いまさら取り返しがつかない。ギネス認定の袴田事件に続いて、無実の人間が死刑にされていたことが世界に広まれば、司法は耐えられないという政治的判断でしょうか。「結果ありきの再審棄却」と弁護団は即時抗告のようです。

 真実よりメンツが大事などというのは、日本の警察や検察や裁判所だけの常識であって、そんなことだから、「日本の司法は中世レベル」だと批判されるのだということに、いい加減に気づいて頂きたいものです。

 それはさておきまして、手を傷めたとはいえ、喉や声には何の問題もありませんし、ステージでは素晴らしいギタリストの福島久雄さんがいらっしゃいますので、ライブはもちろんいたします。

 桜も散ってしまいましたが、春の暖かい空気のなか、ぜひ、歌もお聴きにおいでください。

 それから、明日、4月13日(日)の夜8時から、J-WAVEで、チリの音楽家ビクトル・ハラについての番組が流れますが、私もゲストで出演いたします。よろしかったら、こちらもどうぞ。
 番組のディレクターの方は、私の音楽家としての経歴や著作のことはご存じでも、「課外活動」のことはご存じなかったようで、ブログをお読みの諸兄姉なら、にやりとできる会話が出てくるかもしれません。

4月19日(土) 横浜 ゴールデンカップ
(横浜市中区本牧町1-46) お問い合わせ/045-623-9353
Open p.m.6:00 Start p.m. 7:00 ~(終演予定 p.m.9:30)
※横浜の伝統ある(雰囲気もある)ライブハウスです。

4月23日 (水) 下北沢 テピート
(東京都世田谷区北沢2-34-8 KMビル3階) お問い合わせ/03-3460-1077
19:45〜 (入れ替えなし) Charge 2000円+コース料理 2500円
アクセス/小田急線下北沢より徒歩5分
※コース料理のお得さに毎回満席必至。八木おすすめの本格派メキシコ料理店、テピートでの超お得なフルコースディナーと八木の歌、たっぷりお楽しみください。必ずご予約お願いします。

 いずれもネット予約や詳細は、こちらからどうぞ。
 http://www.nobuyoyagi.com/JAPANESE/event.htm

テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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PANDORA

Author:PANDORA
ラテンアメリカと日本を拠点に活動する音楽家・作家 八木啓代のBlog
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刑事司法への問い (シリーズ 刑事司法を考える 第0巻) (岩波書店)
日本の刑事司法の何が問題か、どのような改革が求められているか。刑事法研究者、実務法曹の他、八木も執筆しております。
禁じられた歌ービクトル・ハラはなぜ死んだか(Kindle版)
長らく絶版状態だった書籍をリクエストにより電子書籍で再版いたしました。八木啓代の原点です。
検察崩壊 失われた正義(毎日新聞社)
5刷。この一冊が検察にトドメを刺すことになるかもしれません
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ラテン音楽ファン必読!キューバ音楽のすべてが理論も歴史もわかります。浜田滋郎氏激賞
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★ライブ情報
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