スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マラッカ日記




翌朝5時半。
ものすごい音で目が覚めました。

.....コーランの詠唱であります。
もう町中に轟きわたっています。

イスラム圏に来たのだなあ。ああ、旅してるなあ、と思ってしまいます。
ホテルで簡単な朝食をとって、外へ。
ここのホテルも、朝食付ではありますが、ほんとに簡単なコンチネンタルのセルフサービス。食パン、ジャム・バター、シリアル、コーヒー、牛乳、りんご。
米国の空港近くのモーテルみたい。

カンボジアのホテルの朝ご飯の、「トロピカルフルーツ盛り合わせまたは絞りたて生ジュース、地鶏ダシの具沢山のスープ、お好みの卵料理、パンケーキまたはバゲット、コーヒー....」などという豪華さを思うと胸が痛みますが、まあ、しょうがないですね。というか、これがエコノミーゲストハウスとしては、普通でしょう。

さて、じつは、マラッカに行くにあたって、ホテルを検索していて、「評判のいい」以下のホテルを発見しました。
http://www.aldyhotel.com.my/introduction.html
しかし、このサイトの写真を見る限り、この真紅の壁は.......まるで、というか、まんま「ラ○ホ」みたいではないでしょうか。

なので、私はこのホテルを避けてしまったのですが、マラッカに行って納得しました。町中心部の建物はみんな真紅だったです。オランダ行政府も赤、キリスト教会も赤。
この問題のホテルも、ここではぜんぜん派手ではなかったのでした。

そして、笑ってしまうのが、トゥクトゥクです。
あまりにも華やかに飾りすぎて、まるでパチンコ屋の新装開店の花輪状態のトゥクトゥクは、夜になると電飾まで全面に点灯し、はっきりいってこぐれみわぞうさんより派手です。これに負けないのは、ハバナのトロピカーナのダンサーか美輪明宏さんぐらいではないでしょうか。

このマラッカ。

もともとはマレー人(イスラム系)の国で、ここが交通の要所であったことから、ポルトガルに征服され、カトリックが布教されます。このポルトガル系マラッカ人(カトリック)もいまに残って、その文化を伝えていますが、さらにその後、ここはオランダ(プロテスタント)の手に落ちて、オランダ文化が入り込みます。さらにイギリスに征服され、独立まではイギリス領となります。そこに中国人(道教)、インド人(ヒンズー教)が入ってきます。華僑はマレー人と混血してニョニャ文化という新しい文化を生み出しました。

要するに、この小さな町の、さらに中心部の1km平米内に、6つの文化・5つの宗教が同居しているというわけ。

そして、町の中心のオランダ広場に面して、スタダイス(オランダ行政庁、いまは博物館)、キリスト教会(オランダのプロテスタント)、旧イギリス将校クラブ(独立記念館)、ア・ファモーサ砦(ポルトガル人の作った要塞)、聖パウロ教会(フランシスコ・ザビエルの遺体が安置されていた)と聖フランシスコ・ザビエル教会(カトリック)。ヒンズー寺院、道教寺院、モスク....。と、それぞれは小規模ながら、けっこうてんこもりなのですね。

フランシスコ・ザビエルは、16世紀のバスク系スペイン貴族の息子。イエズス会士として東洋への布教に向かいます。彼自身はスペイン人(当時はナバラ王国)ですが、当時のイエズス会が、ポルトガル王の依頼を受けて、ポルトガル領インド(ゴア)とマラッカに向かったので、ポルトガル文化圏の中にはいるわけです。
このマラッカで漂着日本人に会ったザビエルは、彼の案内で日本に行き布教することを決意するのですから、日本とはゆかりのある地ということです。

ちなみに、マラッカはユネスコの世界文化遺産にも登録されていますが、まだ観光施設が整っていないせいか、バックパックの外国人観光客がやたらにうろうろしているというほどでもありません。
(クアラルンプール空港からの直行バスもないんだものな)

ここの観光客の大半は、自国民と近隣諸国。たぶんインドネシア。

なので、「フランス人がやっていて、オーガニックの石けんとか売っているような、ちょっと高いけど洗練された土産物屋」とか「ドイツ人のやっているおしゃれなカフェ」みたいなのは少ないのですが、ベタな土産物屋(修学旅行生向け土産物屋みたいなの)はいっぱいあります。
というか、中華街は、そういう土産物屋にかなり侵食されていて、京都清水道もしくは那覇国際通り状態です。(もっとも、観光客はぞろぞろいるわけではありません)
ムスリムのスカーフ(ヘジャブ)で髪を覆った女性たちの団体がデジカメでぱちゃぱしゃ写真を撮っている風景を見られるのは、ここマラッカならではでありましょう。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

PANDORA

Author:PANDORA
ラテンアメリカと日本を拠点に活動する音楽家・作家 八木啓代のBlog
公式サイト http://nobuyoyagi.com

★CD情報
新作CD”Lagrimas”試聴やご購入はこちらから

★新刊情報
刑事司法への問い (シリーズ 刑事司法を考える 第0巻) (岩波書店)
日本の刑事司法の何が問題か、どのような改革が求められているか。刑事法研究者、実務法曹の他、八木も執筆しております。
禁じられた歌ービクトル・ハラはなぜ死んだか(Kindle版)
長らく絶版状態だった書籍をリクエストにより電子書籍で再版いたしました。八木啓代の原点です。
検察崩壊 失われた正義(毎日新聞社)
5刷。この一冊が検察にトドメを刺すことになるかもしれません
リアルタイムメディアが動かす社会(東京書籍)
超濃ゆいメンバーによる講義録!
ラテンに学ぶ幸せな生き方(講談社)
なぜラテン人は自殺しないの?に応えて3刷!好評発売中!
キューバ音楽(青土社)
ラテン音楽ファン必読!キューバ音楽のすべてが理論も歴史もわかります。浜田滋郎氏激賞
貧乏だけど贅沢(文春文庫)
沢木耕太郎氏との対談収録
ハシズム!(第三書館)
共著で橋下大阪市長を解剖します。

★ライブ情報
5月11日(木) 六本木・Nochero
Vo. 八木啓代 G. 福島久雄

ライブ&講演詳細はこちら



nobuyoyagiをフォローしましょう

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カテゴリ
検索フォーム
最新コメント
リンク
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
月別アーカイブ
最新トラックバック
  1. 無料アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。