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未曾有の事態には未曾有の行動で:検事総長以下、幹部ずらりと刑事告発いたしました

日本は酷暑かと思いますが、あたくしはただいま、氷の国アイスランドにおります。
アイスランドと言えばしばらく前に経済崩壊した国ですが、経済崩壊したからって、大量の死者が続出したわけではありません。その点はギリシャも同じなわけで、自己破産したからって死なないのと同じです。
ましてや、日本はアイスランドやギリシャとは資産額が全然違うわけですので、大した根拠もないのに増税しなければ大変なことになる、みたいなことを言い立てるオオカミ少年を信用してはなりません。

まあ、その煽りで、もう既成の政治家や財界人に任せてはおけないと、レイキャビクには、ばりばりのパンクスの市長がいたりするんですけど、そのネタは置いておいて。
(興味ある人はググってください)

本日、当「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」では、笠間検事総長以下、昨年1月段階での、検事総長・次長・東京高検検事長・次席・東京地検検事正・次席、すなわち、最高検・高検・地検の幹部をずらりと、犯人隠避で刑事告発いたしました。

告発状はこちらです。
http://shiminnokai.net/doc/kokuhatsujo20120702.pdf

また、この数日で、最高検の調査報告書を読ませていただいておりますが、これがもう読めば読むほどひどい代物です。

この処分と調査報告書をひどすぎると思ったのは、もちろん、あたくしたちだけではなく、まともな読解力のある方はみんなそう感じられたようで、いままで検察に遠慮してきたメディア各社もさすがに非難の大合唱です。

いや、それはそうでしょう。
郷原弁護士も、早速、長文のブログ記事でぶちかましてくださっています。

結果的に、今回、特捜がやったことは、結果的に「クーデター」以外の何者でもありません。
というか、政情不安な中南米でも、近年、滅多にないほど、あからさまな検察クーデターです。
これが中南米なら、とっくに大騒ぎになっていて、周辺諸国が管政権以後の日本政府を承認しないで外交関係を断絶し、それがヨーロッパ諸国にも波及し、日本が国際的に孤立するぐらいの事態です。

そんだけのことをやっておいて、「うっかりしてました」と「悪気ありませんでした」で言い訳が成り立ち、こんな処分、すなわち実行犯ですら減給程度、主犯は、なんのおとがめもなし、がまかりとおってしまっては、検察と法務省はどんな政治家でも弾圧することができる、日本で最強の権力組織ということになります。そして、これが前例になったら、検察官の犯罪はどんなに露骨なものでも裁かれないということになってしまう。

改めて言いますが、この事件、前田元検事のフロッピー改竄など足元にも及ばぬ重大犯罪です。

むろん、田代検事は単なる末端の実行犯であって、命じた上司がいることは明らかで、これはあくまで検察の組織的犯罪である、という見解を私たちは今でも持っているのはもちろんです。

しかし、今回の虚偽報告書問題、「ヤクザの手下が親分を守るためにウソをつくのと同じようなことをしたら、選挙民を裏切ることになりますよ。」というのが、発端になっていますが、まさに「ヤクザの手下が親分を守るためにウソをつくのと同じようなことをしたら」というその言葉は、そっくり田代検事に返してあげなくてはなりません。保身のために、国民と民主主義と法治主義を裏切り、恥ずかしくないのでしょうか。
こんなことをしでかすために司法試験の勉強をして、検事になったのだとしたら、情けない限りです。それとも、辞職して「元検事」になり、聞かれる対象が検察関係者じゃなくなったら、堂々と、自分を陥れた人たちのこと喋ってくれるのでしょうか。

いずれにしても、この報告書自体が犯人隠避なんじゃないかと......いうわけで、追加の告発も考えておりますので、権力ヤクザの調査報告書関係者の方々も、首を洗ってお待ちください。

なお、現在、衛星回線は細くてすごく高いので、目下、ブログのコメント承認ができないことをお許しください。あとでまとめて作業させて頂きます。

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No title

最高検はあまりにも国民を愚者扱いで舐めています。とことんまで戦う姿勢を徹底しましょう。
あらたに告発された事と平行して
検察の暴走を早急に止める為の大衆の意思表示たる大デモを最高検にする時期ではないでしょうか。検察問題は日本の民主主義の基本を破壊しています。原発反対以上の不信感を大衆の行動でも緊急に示さないと最高検は時間を掛けて引っ張りまくり結局は無視するのではないかと危惧します。

No title

疑問に思うこと。昨年1月の時点で、検察上層部は、偽造報告書のことを知っていた。それなのに、偽造事件を不問にして、公表しなかった。ある意味で放置した。この理由は何か、である。小沢氏が強制起訴された時期と重なる。勘ぐれば小沢氏を政治活動から遠ざける目的があり、そのままの状態にしておいたのではないか。検察は、ここの処をはっきりさせねばならぬ。もっと勘ぐれば、そう勘ぐるのが当然と思うのだが、検察の一存ではなくて、小沢氏を好まぬ外部の働きかけに、検察が影響されたのではなかったのか。そうであれば、佐久間・田代検事の処分は重くなりようがない。問題は根深いと思う。改めて、検察への糾問を、前広に展開されてゆかれることに強く共鳴します。民主主義国の法の精神の原点を考えるなら、この問題は、国会でも究明すべきでありましょう。
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