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大坪&佐賀有罪・その裏にひそむもの

 大阪地裁で大坪・佐賀両氏の判決が出ましたね。それぞれ懲役1年6月、執行猶予3年(求刑各懲役1年6月)。
http://www.47news.jp/47topics/e/227355.php

 私は本日の判決は、裁判所が、最高検のストーリーに乗っかりながらも、検察の組織犯罪に言及することで、あえて執行猶予にしたのかとも思いました。

 しかし、有罪になれば控訴するのは確実だったわけですし、事実、その日のうちに控訴した。では、高裁で大坪・佐賀氏はどこまで喋るのか。

 この件でのA級戦犯は中尾巧元大阪高検検事長というもっぱらの噂ですが、それを法廷でぶちまけなかったのは、明らかに大坪氏も佐賀氏も、「法的には犯人隠避は成立しない」という「法曹的常識」と、元部下の地検検事たちが見事に口を揃えて、最高検のストーリー通りの不利な証言をするとまでは思っていなかったのだと思います。
 「法の従来の解釈では、このような場合に犯人隠避は成立しない」と無罪を確信していたからこそ、退職後の就職で世話になるつもりで、大阪のヤメ検を仕切っている中尾氏に「恩を売った」というのが、喋らなかった理由だと。

 だからこそ、二人は法廷でも、妙に自信たっぷりな様子を見せていた。そして村木さんに謝るわけでも、この事件の捜査方法そのものの非を認めるわけでもなかった。そのことによって、傍聴人はもちろん、裁判官の心証が悪くなっているという空気を読むこともできなかった。

 しかし、この事件そのものが、検察の犯罪、それも無実の人を悪意で罪に落とす瀬戸際だったという、本来あってはならない事が起こったことが裁かれるという前代未聞の事件だったわけですし、前田の証拠改竄に証拠隠滅罪を適用すること自体も、「新しい判例になるような」イレギュラーな適用だったのですから、そこは大坪氏も佐賀氏も、考えが甘かったということでしょうね。

 と、ここまで書いたところで、本日の公判を傍聴のために、わざわざ大阪に行っておられた郷原弁護士のコメントが出ました。すでに、この日の朝に、「この事件の裁判所の判断は陸山会事件での虚偽捜査報告書作成等の捜査に重大な影響を与える可能性あり」とツイートしておられただけに、内容が気になります。

 判決では、犯人隠避の成立については、簡単な理由で認めた。しかし、そのことは、別の面で大きな意味を持つことになる。
 判決の量刑理由の中で、「特捜幹部であった被告人達は、部下の犯罪を認識したら、ただちに捜査して、刑事事件として立件すべきだった」というような明確に述べていた。
 しかも、執行猶予にした理由、すまり、被告人に有利な情状として、本件は、被告人ら個人的な動機で行った行為というより、特捜検察の体質、検察の組織の問題が表れたもので、個人だけを責められないというようなことも言っていた。
 http://www.twitlonger.com/show/gncboa

 なるほど。つまり、ここでも新しい判例ができたというわけですね。

 つまり、この判例で、田代検事の虚偽記載、すなわち、虚偽公文書作成に気づきながら、ただちに捜査して、刑事事件として立件しなかった東京地検特捜部幹部も、すべからく、犯人隠避が成立するとおっしゃったに等しい。

 そして、前田と大坪・佐賀の三人を悪人に仕立てて、特異性を強調することによってトカゲの尻尾にしようとしたにもかかわらず、しっかり、組織全般の問題と看破されたと。

 これは、検察が裁判所を、うまく嵌めたつもりが、逆に嵌められた、といえないこともありません。
 供述調書の大量却下に引き続き、これは、なかなか、おもしろくなってまいりましたね。

テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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検察のシナリオ

>田代検事の虚偽記載、すなわち、虚偽公文書作成に気づきながら、ただちに捜査して、刑事事件として立件しなかった東京地検特捜部幹部も、すべからく、犯人隠避が成立する


これ非常に重要ですよね。
そうなのです。東京地検は、犯人を隠蔽しているのです。

その理由は、4月26日の小沢氏の判決を、無罪の方向に傾かせたくないという、隠された意図があることは見え見えです。

判決後の田代検事の逮捕では、検察側は当初の目的を達成してしまった上で、自浄努力を示した形になってしまいます。
犯罪を犯している側が、正義というおかしな図式になってしまいます。

田代検事の逮捕を、この4月26日の以前か以後にするか、この順序を変えることによる影響を知り尽くしているのです。

小川法相は、公判に影響を与えると言っておりましたが、この影響とは無罪に傾くような影響があったら困るという、法務大臣自らが言っってしまった言質として受け取る事も出来ます。

田代検事の逮捕は、確かに判決に影響を与えるでしょうが、判決以前の起訴秘訣の大きな影響を与えたのは田代検事の捏造した捜査報告書なのです。

時系列的に見ても田代検事の逮捕が先であるべきが筋なのに、マスコミは会いも変わらず一切この事を報道しません。
小沢氏へ有罪後の、田代逮捕では検察側の思う壺。
有罪判決への世論の批判を引き受けた形で、田代検事の逮捕に踏み切ってしまう事でしょう。

これでは、小沢氏への冤罪という当初の目的はいとも簡単に達成されてしまいます。

東京地検刑事部への2度の捜査報告書提出にもかかわらず、いっこうに動きがない事がその証拠ではないでしょうか。



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