大逆転?! 検察がいよいよ追い詰められてきたようです

 ちょっと検察問題から遠ざかっていましたが、忘れていたわけではございません。

 昨日、12月15日、小沢氏の公判で、田代元特捜検事が虚偽の捜査報告書を作成したことを事実上認めたことによって、検察問題は新たな局面に入りました。

 単なる捜査報告書の信用性の問題ではなく、常識的には行われるはずのない、この起訴後の取り調べは、まさしく、検察が、検察審査会の議論を誤誘導するための報告書を作るためのものとみられ、事実に反する「『11万人以上の有権者に選ばれた国会議員が、やくざの手下が親分を守るようなうそをついてはいけない』と言われたのが効いた」という部分の「作文」こそは、後に問題視もされた、「小沢氏と秘書との関係を、ヤクザの親分子分に例える」という補助弁護士の誘導を招いた部分と考えられるからです。
 実際に田代検事自身、この部分の検察審査会への影響を認めています。

 となれば、検察審査会での「起訴相当議決」の大きな要因であった、この部分の作文を、田代検事がはたして自分の意志で書いたのか......。
 検察審査会は、虚偽の報告書に手もなく騙されて、ありえない結論を出したのか? 
 それとも、検察審査員を誤誘導するという目的で、検察と補助弁護士が動いたのか.....?


 そして、同日、大阪で行われた、FD改竄事件の前田被告の元上司として、証人隠避の罪に問われている大坪・佐賀公判でも、この同じ日、とんでもない事態が勃発していました。
 なーぜーかー新聞報道では触れられていませんが、検察の論告に対して弁護側が「証拠になっていない」と異議。しかも、検察の反論も裁判所が退け、検察も、この論告を削除とあっさり引き下がったのです。
 http://twitter.com/maido_osaka/status/147268423028703234

 その、削除した部分とは、「もし、大坪・佐賀氏が真実を報告し、上司が適切に対応していたら、前田検事の証拠隠滅事件に対する捜査・処理が行われ.....最終的には村木事件の公訴を取り消すことも検討されたと思われる」などと述べた部分。

 弁護側の異義はもっともです。
 つまり、この論告によれば、前田のフロッピー改竄は、そこまでのことをやらなくてはならないほどの大事、つまり、改竄こそが、無罪の村木さんを有罪に陥れるための捏造だったということになるわけですが、そうなると、まさにこの論告は、昨年の12月24日に出た最高検の報告書と矛盾してしまうのです。
 それだけではない。その最高検の報告書と「なぜか」瓜二つの、前田検事の特別公務員職権濫用罪での不起訴(証拠不十分)を検察審査会が補強した、「前田検事の改竄したフロッピーディスクのみが村木さんの有罪の証拠とは認識されていなかった」という「議決理由書」とも矛盾してしまう
 http://www.twitlonger.com/show/eo4t99

 語るに落ちたとはこのことです。
 前田検事の特別公務員職権濫用罪での告発を、「FD改竄以外にも、村木さんを起訴する理由があった」という論理で、不起訴にしてしまった検察には、「上司としての適切な対応もへったくれ」もないし「前田検事の証拠隠滅事件に対する捜査・処理も行いようがない」。
 大坪氏や佐賀氏が、「他に村木さん有罪の証拠はあり、フロッピーディスクが故意に改竄されたのか、間違って書き換えたのかは、追求しなくてはならないほどの重大な問題ではないと考えてしまった」という論理を許すことになるがゆえに、つまり、大坪氏や佐賀氏の罪は、結果に何に変化ももたらさず、したがって、悪質でもなんでもないというわけ。
 
 さて、そうなってきますと、その矛盾をあらわにした最高検報告書のコピペ同様の、検察審査会の「不起訴相当」議決の理由書の根拠って?

 おりしも、その15日、私はその検察審査会におりました。私が代表をつとめる「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」の出した開示請求書に、2ヶ月も経ってやっと、一部の資料が開示されましたので、それを閲覧+複写に行っていたのでございます。

 なぜかって?
 それは、来る12月22日。まさに、この検察審査会をテーマに、シンポジウムを開催するからなんですよ。
 さあ。なんという強運でしょう。
 まさに、検察審査会がふたたび焦点となってきた、この時に、です。

 またまた濃い面々で、この小沢事件公判・大坪佐賀公判も俎上に、熱く濃厚なディスカッションが炸裂する予定です。
 みなさま、どうぞ、お見逃しなく。

  • テーマ:「検察、世論、冤罪 III」 ~検察審査会の謎~

  • 日程:12月22日(木)18時30分

  • 会場:明治大学リバティタワー 1F 1011教室教室
    地図:http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
    ※場所は駿河台(最寄り駅:お茶の水または神保町)となります

  • 主催:明治大学大学院情報コミュニケーション研究科

  • 協力:健全な法治国家のために声をあげる市民の会

  • 総合司会: 江下雅之(明治大学情報コミュニケーション学部教授)

  • 司会:   岩上安身(フリージャーナリスト)

  • パネリスト:郷原信郎(名城大学教授・弁護士・「検察の在り方検討会議」委員)
          山下幸夫(弁護士・元最高検察庁アドバイザー)
          市川 寛(弁護士・元検事)
          山口一臣(週刊朝日前編集長)
          八木啓代(「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」代表)
        (※:パネリストは変更になる場合があります)
sympo623.jpg

  • ただいま、サプライズゲストを交渉中です。どうぞお楽しみに。

  • 入場無料

  • 一般公開ですので、どなたでもご入場いただけます。途中入場も可能です。

  • 予約はできません。当日先着順のご着席となります。

  • フライヤー ダウンロード(pdf 610KB)

テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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