郷原弁護士の暴走はどこまで行くのか・その4

 で、サプライズ。
 もともと郷原さんて検察問題の論客ですよね。去年から。

郷原「おととしからです」
八木「で、一部から、小沢派とか言われてましたよね」
郷原「まったくの濡れ衣です」
八木「で、小沢派のはずなのに、枝野と組んでる」(会場大爆)
郷原「.....わけわかんないですね」

八木「それ(枝野氏が郷原氏の意見に同調したことが)が(郷原さんが小沢派であるという)濡れ衣晴らすのに、貢献したのかも」
郷原「.........」
八木「でもべつに、検察問題も解決してないんですよね、全然。なのに、大阪府知事選の話題とかで...」
郷原「でも、私が大阪府知事選にって話が出たときに、法務省の幹部の同期から電話がありました。いい話じゃないか、是非やれって....」
八木「検察は全面歓迎ってわけですね、郷原さんの府知事話」
郷原「ですね」
八木「それは二つの意味があると思うんですが。ひとつは、郷原さんが大阪府知事になっちゃえばうるさいのがいなくなる。ふたつめは、郷原さんが選挙に出るなら、末端の選挙員をなんでも些細な選挙違反で引っぱって、郷原さんもひっくくれると」(会場大爆)
八木「どっちでしょうね」
郷原「.....どっちでしょう」

というほど、郷原弁護士は、本来、検察問題の論客でいらしたはずなんです。
で、ここで、お見せしたいのが、元検察特捜部の方が書いたという小説が出たと。

大熊「検察問題に、一石が投じられたと」

『司法記者』というタイトルなんで、新聞記者の話かと思いきや、かなり濃ゆい検察の話です。
ちょうどこの前日、著作がドラマ放映もされていた、日本冒険小説大賞、「このミステリがすごい」一位、直木賞などを総なめのベストセラー作家、佐々木譲さんの絶賛文が帯に出てます。
司法記者
いわく

佐々木譲氏絶賛!
「圧倒的なリアリティ! 取材では書き得ない迫力。
いま検察が抱える問題を鋭く指し示す、きわめて同時代的な問題作!
地検特捜部のありようを、現実に生きる検察官の姿を、ここまで生々しく描き切った小説はこれまであったろうか。わたしたちはいま『検察小説』という新しいジャンルの誕生を見たのかもしれない。これからも検察の内部からこれほど情報性豊かなエンターテインメントが続けて生まれてきたら、と、職業作家として、わたしは少しおののいている。」


なに、この絶賛ぷり。

しかも「密室の女性記者死体・大物政治家「政治とカネ」疑惑――二つの事件が交差するとき、驚愕の真実が明らかに。検察を知り尽くす謎の作家、鮮烈なデビュー作!」だそうです。

ほほう。

なのに、これだけの特捜ネタにもかかわらず、郷原さんの反応が鈍いのがちょっと意外な感じです。
なぜか郷原さんは目を反らせて「まだ読んでません」と。まあ、リハーサルも出られないほど、お忙しかったのは確かですけどね。

作家は由良秀之さんという「新人作家」で、1983年に任官で、東京地検特捜部にいた経験のある方だそうですが、

郷原「へえ、そうですか」(ここでなぜか、会場の一部で笑い)
八木「1983年任官といえば、よくテレビでコメンテーターなさっている、髭はやした方がいらっしゃいますよね」
郷原「....あの人も83年ですね」
八木「あの方、最近、うちの近所に引っ越してこられたこともあって、一気に親近感が上がっているんですが.....あの方じゃないですかね」
郷原「いや、あの人じゃないでしょう」
八木「そうかしら」
郷原「本なんて出したことはないし」

本なんて出したことはないから、新人作家なんじゃないかと思いますが、なぜか、論理を重んじるはずの郷原弁護士が証拠もないのに妙に断定的です。

郷原「まずないですね。断言できますね」
八木「じゃあ、他に同期で誰かいます?」
郷原「.......電話してきた人は法務省で辞めてないし」

83年の同期は任官してきたときは51人だそうです。容疑者はその中にいる。で、若狭弁護士だけは違うと、郷原さんなぜか断定。
同期で小説を出して、その後、議員になった人が一人おられるそうですが、その人は女性だから違うだろうと。

「でも、ペンネームだから、男性とは限らないのでは」という八木の初歩的なツッコミに、なぜか動揺しつつ「でも、その人は特捜部には勤務してないと思うので」

確かに、この本。半分ぐらいは特捜部の話です。特捜経験者でないと書けないであろう内容にまで踏み込んである。密室で美人女性記者が死体で発見され、それを追う警察の話と、大物政治家の「政治とカネ」疑惑を追う特捜検察の話が、二つの柱として絡み合う、小説として、かなり面白い内容です。

あたくし、この本を甘く見て、夜にぱらぱらとページをめくったら、つい止まらなくなって、朝まで読んじゃったという、なかなかのジェットコースターストーリーです。

ここで、会場からの質問。
「検察審査会って、本来、検察の不祥事を民間人が審査するものだと思っていたのですが、現在、小沢さんの問題などを見ていると、本来検察審査会を作ったときの目的と合っているんでしょうか」

郷原「それは私もいろいろな場で語ってきましたが、強制起訴という制度が導入されたのは2001年の福岡地検次席検事が、裁判官の妻が起こしたストーカー事件で、情報を漏洩して事件を揉み消そうとした問題なんです。この不祥事で、さすがの検察も、独占していた公訴権を一部手放さざるを得なくなった。それが強制起訴の制度です。だから検察審査会が二度、起訴議決をしたら強制起訴となる。なぜなら、検察の不祥事のために、その権限を一部制限することにした。それが小沢氏の事件のように、検察が暴走に次ぐ暴走を繰り返して力尽きたのに、二段目のロケットを発射する....そういう形で使われることはまったく想定してなかったのです」
八木「文字通り、検察を審査するための検察審査会だったんですね」
郷原「まったく本末転倒です」

しかし、その検察審査会は裁判所の中にあります。なぜ知っているかと言えば、あたくしは二回、あそこに書類を出しに行ったことがあるからで、一度目はFD改竄事件の前田元検事を特別公務員職権濫用罪で告発し、その不起訴を審査してもらうため。二度目はつい先日、議決内容などの開示請求のため。

「あそこでは、あたくしは有名人みたいで、行ったら、部屋中の人が『キター』みたいな感じで」
           キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

郷原「そりゃ目だちますからね、やっぱり」
八木「イブニングドレス着ていったわけじゃありません!(会場大爆) ちゃんと裁判所でも違和感のないスーツ着ていました」

それで名前を名乗ってもいないのに私の名字もご存じだし、難読系の私の名前もすらっと読み、で、こちらの書類を数人がかりでチェックして、何の不備もないので渋々受け取る.....みたいな。
ほんとは検察を審査する会なのに、書類出す方が審査されてます。面妖なところです。

郷原「そういったことも、背景には検察とメディアの関係もあるんです」
八木「なるほど」
郷原「(その本には)そういったことも書いてあるんじゃないですかね」
八木「まだ読んでないんじゃなかったんですか」
郷原「ええ、あの....今度読んでみます」
八木「読んでないんでしょ。すごいですよ。本の半分ぐらい、特捜の凄い裏事情がいっぱい書いてあって」

このあたりから、なぜか郷原弁護士は体調がすぐれないようです。人によっては挙動不審とも判断するような雰囲気です。

八木「さすが特捜の人はストーリー作るのが上手だなあって」(会場大爆)

郷原弁護士、さらに、体調がお悪いようです。脂汗が........。

八木「どうして、そんなに汗かいていらっしゃるんですか?」
郷原「いや....暑いから....」

ということで、全面否認のまま、トークタイム終了です。


テーマ : 警察小説
ジャンル : 小説・文学

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