トークライブ5「郷原信郎×八木啓代」前田の仕掛けた時限爆弾の真相が明らかに!

「あれ(佐賀農協事件)も結局、市川さん個人の責任に帰せられちゃったんで、ああいう歪みが起こっちゃったんですよね」
市川「いえ、それは私の口からは言えません。私の責任です」(会場笑)

八木「こないだ、陸山会事件の公判で石川議員がICレコーダーで録音した取り調べの内容が出てきて、供述調書がぜんぶひっくり返ってしまうことがありましたけれど、あれも組織的にやったみたいな感じがありましたよね」
郷原「組織的というとまるで首謀者がいて、悪巧みをして、お前はこうしろと、部下に割り振って....というのが組織的だとすると、そんな謀議は要らないんですよ。いままでの特捜のやり方自体が、そういうことを容認していたようなやり方だったんです。だから、かなり多くの人が、個人の判断で、かなり無理な調べをしていた。中には自分はそんなことはできないと言って、まっとうな調べをしていた人もいたけれど、そういったことが横行していたことは間違いない....そういう状況の中では、組織的っていっても、それはみんなで、こうやろうぜと相談してやっているわけではないんですよ。個人の判断に委ねられている。そこが難しいところがあるんですね」

八木「それって、ある別のシンポジウムで、郷原さんと同期のある方(ここで会場大爆)が、『同じ船に乗って同じ方向を向くと出世につながる』というようなことをぽろっと仰っていましたけど、それと関係があるんですか?」
郷原「それは、事件を、どうストーリーを組み立てていくかというところで、皆の認識が一致しているんですよ、上が書いたストーリーそのとおりの調書をとるという点で。ただ、どうやってそういう調書を取るか、という部分は個人の裁量に委ねられているんです。それで、もしそこで、乱暴なことをやって事件になったら、全部個人の責任ということになるわけです。だからまさに市川くんのように、あとでそれを正直に裁判所で証言しちゃったりすると、個人的な問題にされてしまう」
八木「なるほど」
郷原「そういうことを普通のやつが裁判所で言うわけないだろう。ばかじゃないかと」
八木「ちゃんと上手に嘘つけよ、と」
郷原「そこのところはまあ、市川くんがね......」

素直に「被疑者に対してひどい取り調べをやりました」と裁判で証言した正直者であったがために、脇でぼろくそに言われて、被疑者のごとく、がっくりうなだれる市川『元暴言検事』。ごめん。なんかかわいそうなシチュエーションにしちゃいましたね。

八木「つまり、市川さんの場合も、某上司がこう言え、あるいは、こうやれと具体的に命じたわけではなかったと。ただ供述調書を取れと言ったわけで、具体的な指示をされたわけではない。....前田事件も同様で、フロッピーを改竄してでも有罪にしろと上司が指示したわけではない」
市川「私にそう言われましても......」
言えないよね、それは。

山下「前田検事は起訴直後に、還付する証拠をチェックする中で、フロッピーを見るわけですね。
 このフロッピーは、(同僚の)國井検事が返還しないと書いていたものだったんだけれど、彼(前田)は返還する方に(書類に)チェックを入れて、返した。あとでそれを國井さんにも話すわけですけれど。だから、そこは上から言われたとは考えられないんですよね。普通、返すべきものではないのですから。
 そして、そのフロッピーが改竄されているものだとは当時誰も考えていなかった。國井さんには話したわけですけれど、半年間、國井さんも黙っているわけです。普通なら、ちょっと、考えられない行動をしている。だから上司から具体的に指示されたとは思えないわけです。しかも、それまで決裁などのために上げている書類で、彼はいっさいフロッピーのことには触れていませんので、上司は誰も知らなかったと。彼が個人的にやったということは、私は間違いないと思います。ただ、それをちゃんとチェックできなかったことが問題です」
郷原「そもそも、あのフロッピーを返還したのはなぜなのか.....それが改竄の動機につながるわけですけれども、そういったことを本当は、はっきりさせなくてはならないわけです」

ではなぜ、前田検事は、自分が日付を改竄したフロッピーをわざわざ上村被告に返却したのか?

これについては、その理由を、郷原さんが検察の在り方検討会議の委員として調査した内容を、以前の記者レクで明らかにされています。
つまり、検察調書とぴたりと合う内容のフロッピーが返却されれば、上村被告の弁護人はその 返還証拠を確認して、それに気づくはずです。調書の方が正しい。つまり、検察に供述を強要されたという上村被告の話は嘘だということになる。

八木「弁護人としてどうなんでしょ。やっぱりこういう証拠が帰ってきたら、『こいつ、(弁護人の自分にまで)嘘をついていたんだな』と思うわけですよね」
山下「そうですね。実際に上村さんと弁護人の間で信頼関係に問題が起きるようなことがあったんですよ。上村さんの言っていることと矛盾していますからね」

被疑者と弁護人との信頼関係の破壊。
....それが、「時限爆弾」というわけですね。

ある意味、さすがですよ、前田さん。知能犯ですね。

山下「最大の問題はですね、プロパティデータの日付を改竄したと言われているんですけど、実際には書類を作った順番も変えているんですよ。検察調書のストーリー通りに。あんまり報道されていないんですが、僕はこちらの方が意図的だと思っています。そこまでやるというのは、明らかに混乱させることが目的ですから。これを見たら、弁護人は、絶対、上村は嘘をついていると思う.....」

凄い話が出ております。みなさん、来て良かったですねえ。(続きます)







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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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