トークライブ2「郷原信郎×八木啓代」郷原弁護士は電力会社寄りの人間です

いずれにしても、会社が自分で公正に調査できないからということで、第三者委員会に調査を依頼した報告書の内容に、会社がクレームをつけるというのは、普通ないですよね。その調査によほどの、明らかな大間違いがあるとかいうならともかく。

ということで、メディアの問い合わせには、郷原弁護士は「いささか驚いております」とお答えになっているそうです。

そこで八木の素朴な疑問です。
「そもそもなんで九電は、郷原さんに調査を依頼したんでしょう」
だって、郷原さんを委員長にしたら、どういうことが起こるか、想像できなかったんでしょうか?

会場大爆笑の渦の中、郷原弁護士、しれっと「いえ、私はもともと思いっきり電力会社寄りの人間ですから。すごく頼もしく思えたんでしょうね」soshikinoshikou.jpg

「でも、それは、この本にも書いていますが、震災前のことなんですよね。この本には島根原発の点検不備の問題を取りあげて、地域社会との共生を語っています。そこが、『原発に理解のある識者』と見えて、頼もしく思っていただいたんでしょう。その(震災と原発事故の)あと、私が、どういう発言をしているのか、東京電力の株主総会まで乗り込んで、がんがんツイートしてたのをご存じなかったんでしょう」
「...... ツイッター知らなかったんですね」

おそろしいすばらしいことですね、そういうわけで九電は、見事に墓穴を掘って国民の期待に応える人選をしてくださったわけです。
ツイッターが、いまの社会でどれほど重要であるかが明らかになった一瞬でございました。

「でも、私は電力会社寄りですからね」と、郷原弁護士。
そうでしょうとも。九電のためにお仕事なさっているわけですからね。
それは、企業経営者にとって都合が良いように、ということではなく、社会的責任を果たすべき企業のあるべき姿を提言していくということですね。

なので、会社のホームページにいきなり反論を書かれようとも、中間報告書がなかなか見つからないところに置かれていようとも、「私はめげませんから」

そもそも九州電力の社員みんながおかしいわけではないと、郷原弁護士は強調。
むしろ、社員は能力の高い人が多い。しかし一部に特殊な考え方の人たちがいる。それをきちんと調査して開示していくつもりです、と。

大震災前の法令や制度は、大震災と原発事故で瓦礫と化した、とも。
原発を再稼働するのであれば、どういう条件が整えばよいのか、地元への利益供与とはなにか、住民に対する説明や意志決定をどうするべきかということも震災前と後では変わってしまった。
だから、いままでどういうやり方をしてきて、そこにどういう問題があったのかをクリアにしなくてはならないし、電力会社や国や自治体も考えるべき。それらがすべてクリアになるなら、原発再稼働もある「かも」しれない。その場合においてのみ、原発再開は容認されるべきだし、だから、「電力会社寄り」の郷原さんとしては、きっちり調査させていただく、と。

こうして、原発問題を語っての第一部が終了して、まず、私とホセ有海さんで2曲ほど歌った後、この日行われていた「原発やめろ 巨大デモ」から流れてきて下さった大熊ワタルさん率いるジンタらムータの皆さんの登場です。
ほんとは、5時半ぐらいに会場入りされるはずの大熊さんご一行がなかなか到着されないので、まさかクラリネットを凶器と見誤われて逮捕されたのではないかと心配しておりましたが、そのようなことはありませんでした。

ただ、この日のデモ、警察が非常にナーバスになっていて、本来の集合場所だったアルタ前は封鎖され、デモコースも直前に変更され、さらに10数名の逮捕者が出たということ。
ラテンアメリカのデモの定番であり、38年前の9月11日に南米のチリで起こった軍事クーデターと切り離せない曲である『不屈の民』と、このクーデターで虐殺された音楽家ビクトル・ハラの作品である『平和に生きる権利』。
これはなんと、さらにおおたか静流さんがゲストという超豪華なサプライズです。おおたかさんの、素晴らしいヴォイスでのビクトル・ハラ、これはねえ、もう、この日ここにいた方の特権ですね。

そして、さらなるサプライズゲストを迎えて、検察問題をテーマとする第二部にうつります。






テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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郷原先生の様な正義漢が日本の危機の時代に現れたことが有難い。正しいことを正しいと言える人が少なすぎます。
戦後の日本の創り方が間違ったのだ。ギャング国家、利権国家を作り日本人の劣化を意図的に行った。としか思えない。これからが日本再生なのかもしれない。郷原先生に共鳴する若者が出てくることを期待する。 臥龍
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Author:PANDORA
ラテンアメリカと日本を拠点に活動する音楽家・作家 八木啓代のBlog
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