一人芝居、その後、モンゴル料理

両国のシアターXで、パギやんこと趙博さん一人芝居「青春の門・筑豊編」
一本の映画を一人で演じ語る「スクリーンのない映画館」は、かのマルセ太郎さんの代表作ですが、マルセさん亡き後、彼に私淑していたパギさんが後継者として演じておられます。
今回は芸術祭参加講演ということで、気合いも入っていたよう。
ただ、後継者といっても、趙博さんの芸は、マルセさんとは別物です。コピーではありません。
趙さんは趙さんの別のキャラクター、別の表現。
マルセさんの鬼気迫る怪演といっていいようなパフォーマンスではなく、もっと飄々とした感じです。
お客さんの入りで音響が変わったのか、本番でピアノ(ハルマ・ゲンさん)と声のバランスがところどころ悪かったのが惜しまれますが、いいライブでした。
でも改めて、いいなあ。「青春の門」。随分前に読んだのをもう一度読み返したくなってしまいます。

雨の中、劇場を出てふと見ると、シアターXの斜め向かいに「モンゴル家庭料理ウランバートル」の文字。
......これは、探検しなきゃならんでしょう。
と、先週、ルーマニア料理を食べたばかりだってのに、入ってみましたよ。

一階は日本のふつうの定食屋さんで、その2階。元はおそらくスナックであったと思われるところを、壁にポスターや民芸品を貼る程度で、わりとそのままで使っています。
そのモンゴル民芸品の間に、力士の記念写真や、相撲ののれんがかかっており、そこがなんともいえず両国。
なので、雰囲気は「外国の場末の食堂」っぽい雰囲気が漂っており、ゆえに接待やデートには向かないでしょう。
お店のお客さんの大半はモンゴルの方のようで、中はモンゴル語が公用語です。メニューもモンゴル語と日本語表記。
メニューのドリンク欄で、なぜか目を引いたのが、「ミルクティ 100円 (ポット 800円)」
なんで、ミルクティ? しかも100円? ポット800円? デミタスカップ?

で、周りを見渡すと、多くのお客さん方が飲んでいたのが、そのミルクティと思われる、「妙にでかい陶器のマグカップに入った、なんか熱い飲み物
しかし、これがポットってことはないだろうと思って、「ミルクティ」をとりあえずひとつ注文。

で、それを頼んでみますと、塩味のミルクティでした。なるほどー、モンゴルだもんね。
異様に納得。そういえば、どこかで読んだことがあるような。
ちなみに、ビールとか焼酎とか、モンゴルのお酒らしいものもありました。

で、メニュー。
コース料理6900円。チンギスハンコースとオゴタイハン・コース
おお、この内装で強気やねーと思ったら、この料金は、3人前でした。
チンギスハンコースのメインは、「骨付き肉の塩ゆで」、オゴタイハンコースは「骨付き羊肉の焼いたの」
おお、豪快だねー。

という感じでしたが、当方2人でしたので、単品で、モンゴル風のボーズという、分厚めの小麦粉の皮に挽肉を包んだ包子を前菜に注文。ほかほかに蒸し上がったボーズ、肉汁たっぷりで、少し甘辛いタレと合っています。皮が厚いので、けっこうボリュームがあり、しかも一皿6個入り500円。

あと、私がモンゴル風ビーフシチュー、相方がモンゴル風チャーハンを、シェアしました。
(何も言わなくても、取り皿を持ってきてくれ、親切です)
ビーフシチューは、ハンガリーのグーラッシュみたいな感じで、スパイスが利いていて、さらにマッシュポテトとご飯がついています。かなりおいしいです。これ、お洒落な店で、きれいな食器に盛ったら、いいお値段とれますね~。
モンゴル風チャーハンは、ぱらっとしたチャーハンではなくて、細かく刻んだ羊肉やきゅうり(?)などが入っており、独特のスパイスが利いています。一口食べたときは、けっこうしつこいかなと思いましたが、そのわりには全部食べられちゃいました。
両方とも、わりと分量はたっぷりしています。女性二人だったら、たぶん残してしまう量。
これだけ食べて、おなかいっぱいで、2300円。ビール飲んでも3000円ぐらい。

さらに、店では、正しい場末のスナックっぽく、モンゴルの歌謡曲DVDがずっと流れています。
これが妙に風情があってよいです。妙に西洋的なパーティーシーンや都会的風景があったかと思うと、草原で子供が口琴鳴らしてたり、爺さんが馬頭琴弾いてたり、なぜか近代戦の戦闘シーンがあったり。
その中で、おそらくアイドル歌手として扱われているのであろう女性のルックスといい、完全に、「日本人が求めるエキゾチックな雰囲気」というよりは、「日本在住のモンゴルの人がくつろげる」感じ。
なので、それを面白がれる人は、はまるでしょう。
少なくとも、私はプチ・バックパッカー気分に浸れました。

テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

PANDORA

Author:PANDORA
ラテンアメリカと日本を拠点に活動する音楽家・作家 八木啓代のBlog
公式サイト http://nobuyoyagi.com

★CD情報
新作CD”Lagrimas”試聴やご購入はこちらから

★新刊情報
刑事司法への問い (シリーズ 刑事司法を考える 第0巻) (岩波書店)
日本の刑事司法の何が問題か、どのような改革が求められているか。刑事法研究者、実務法曹の他、八木も執筆しております。
禁じられた歌ービクトル・ハラはなぜ死んだか(Kindle版)
長らく絶版状態だった書籍をリクエストにより電子書籍で再版いたしました。八木啓代の原点です。
検察崩壊 失われた正義(毎日新聞社)
5刷。この一冊が検察にトドメを刺すことになるかもしれません
リアルタイムメディアが動かす社会(東京書籍)
超濃ゆいメンバーによる講義録!
ラテンに学ぶ幸せな生き方(講談社)
なぜラテン人は自殺しないの?に応えて3刷!好評発売中!
キューバ音楽(青土社)
ラテン音楽ファン必読!キューバ音楽のすべてが理論も歴史もわかります。浜田滋郎氏激賞
貧乏だけど贅沢(文春文庫)
沢木耕太郎氏との対談収録
ハシズム!(第三書館)
共著で橋下大阪市長を解剖します。

★ライブ情報
11月29日(水) 六本木・Nochero
Vo. 八木啓代 G. 福島久雄

ライブ&講演詳細はこちら



nobuyoyagiをフォローしましょう

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カテゴリ
検索フォーム
最新コメント
リンク
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
月別アーカイブ
最新トラックバック
  1. 無料アクセス解析