ホンジュラスのクーデター・12 他

日本の都議選の一方で、メキシコでも中間選挙があったのですが、ここで、現与党PAN(国民行動党=極右)敗北。旧与党PRI(革命制度党)が第一党に。

で、一時、大統領を出すかと思われたほど勢いのあったPRD(民主革命党)は、まえの大統領選の際の土壇場のゴタゴタが尾を引いた分裂騒ぎで、すっかり浮動票を失って惨敗。
で、この惨敗を受けて、PRD中枢と元大統領候補で、通称アムロ(って、またまたガンダムかよ)ことロペス=オブラドールが和解することになりました。
http://www.jornada.unam.mx/2009/07/13/index.php?section=politica&article=003n1po(スペイン語)

絵に描いたような「雨降って地固まる」になるといいんですけどね。

さて、先日、不調に終わったコスタリカ調停による、ホンジュラス和平工作。

ミチェレッティ(クーデター派)陣営は、クリントンに繋がりのあるワシントンの弁護士をアドバイザーに雇って、ことを有利にしようとしたものの、ミチェレッティが大統領戦のある11月まで、大統領職にしがみつこうとしたのがもとでこじれたとか。
http://upsidedownworld.org/main/content/view/1983/68/

本当にクーデター派に国民の支持があるなら、そういう行動を取る必要すらないんですけどね。

で、この件をもって、米国はクーデターの黒幕であった説を展開している向きもあるのですが、ちゃんと読めば、ぜんぜんそうではない感じ。
むしろ、米国に冷たくされたミチェレッティ側が焦って、米国とのパイプを必死で探って、クリントン国務長官におもねようとしている感じです。

オバマやヒラリー・クリントンの本当の腹の内は別として、真面目に米国の国益を考えるなら、下手にクーデターを支援すれば、ずっとずるずるとホンジュラスの右翼にそれなりの援助を続けなくてはならなくなるし、万一、大統領選でセラヤ派が勝とうものなら、天下の赤恥もの。

それ以上に、ベネズエラやキューバ、エクアドル、ボリビアといったALBA諸国をはじめとするラテンアメリカ諸国との関係が悪化して、せっかく関係改善できたベネズエラともまた険悪になり、ボリビアの天然ガス開発、キューバの石油開発利権に加われる可能性も失われる。

なにより、それでなくても破綻しかけていたのに、サブプライム破綻のおかげで、瀕死の重傷の米国という国を、なんとかオバマの「チェンジ!」クリーンイメージで、立て直そうとしているときに、ダークイメージをかぶって、ラテンアメリカ諸国やEC諸国を引かせてしまうのはいかがなものか。

それらを総合的に判断すると、たとえ彼らが反共主義者だとしても、しょせん小さな国であるホンジュラスの、空気も読めないバカウヨのために、そこまでの犠牲を払う値打ちがあるかどうかを考えれば、ブッシュならともかく、オバマもヒラリーも、そこまで馬鹿ではないでしょう。
なので、すでに停止した軍事援助だけではなく、ミチェレッティがいつまでも馬鹿な駄々をこね続けるなら、経済開発支援の1億8000万ドルも停止するぞ、と、なにげに恫喝した、と見るのが正しいのでは。

つか、ヒラリーとしては、自分が提案した和平調停ですみやかにことが解決していれば、「さすがヒラリーさんはやり手だよ」で丸く収まったのに、馬鹿のせいで解決しないので、たぶん、すでにミチェレッティに対してはムカついていると思うな。

一方、ブッシュ・ファミリーに関して、ちょっと笑える記事。いや、笑えないか。
http://labaq.com/archives/51151084.html

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