都市伝説化するインフルエンザ

メキシコでは、(米国に抜かれちゃったとはいえ)、患者1364人死者45人と、感染者が増えているにもかかわらず、オフィスやレストランは開業したこともあって、非常に危機感が稀薄な状態、らしい。

で、それもそのはずで、電話をした友人や近況報告のメールをくれた知人も含めて、「感染したという人本人はもとより、その親戚とか知人にも」会ったという人が誰もいないのだ。
メキシコという国の口コミ力はけっこう早いから、誰かがどこかで事故にあったとか犯罪にあったとかいう話は、わりとすぐ伝わるのに、だ。
在留邦人にも、一人の感染者も出ていない。
いったい誰が罹っているのか。

まあ、メキシコシティは人口1000万を超えている。感染者が増えたとはいえ、たかだか1000人ちょっとだから、単純計算して1万人に一人。
会ったことがなくても当然なのかも知れないけれど、それにしても、カナダや米国の例で、「カンクンに旅行した後」発症した人がけっこう出ているにもかかわらず、肝心のカンクンでは、キンタナ・ロー州全部含めて、感染者は3人だ。

この数字は、とても面妖。まるで都市伝説みたい。
と思っていると、面白すぎる調査をする青年が出てきた。あまりに面白いので、mixi日記なんだけどご本人の了解を得て、ここに抜粋


 インフルエンザについて語った二つ目の日記で、地方の検死官がインフルエンザによって亡くなった人物の死体の検分を望んでいたが、どこからも情報が降りてこない事を不審がっている事を話した。

 俺は彼の力になる為に、インターネットや電話を使い病院に連絡、知人の医者数人に事情を訊いてみた。だが帰ってくるのはありがたい「感染症にかかるなよ」という厳重な忠告と「うんにゃ、知らない。アフリカで起こったエボラ熱の方についての資料の方が多いくらいだ」という、モチはモチ屋という格言を無視する空回り事情だった。

 三日その状態が続いた後、友人は思い切ってシティーにやってきた。
        (中略)
 この友人をGと呼ぼう。Gは俺の家に来て、ある仕事を持ちかけてきた。

 「インフルエンザで亡くなった患者の情報がどうしても欲しい。地方の民間団体にお願いされた。どうも、彼らはニュースで報道されている感染者数、死亡数、そして海外の情報に食い違いを感じているらしいんだ」

まあ、確かに普通ならそう思う。あまりこういった事情には詳しくない俺でさえ「なんかおかしいぞ?」と思っていたのだから。門前の小僧習わぬお経を詠む、というのはあまりにも高説すぎるがそういう事だ。
 
 「というわけで、都内の病院を片っ端から洗う。報酬も用意するから手伝ってくれ」

 よほど人材不足なのだなと呆れながらも
 ①暇で死にそう。
 ②学校もなく、日本語塾もない俺はプータローと社会的ステータスが同じ。
 ③久しぶりに、日常から少しかけ離れた“事態”を経験していない。
 ④何かの役に立てれば御の字だ。
 ⑤こんな酔狂な事に手を貸すボケナスは俺くらい。

 にべもなく承諾した。
 具体的には都内にある病院に直接情報の引き出しをしに行く、そしてもしそれが不可能である場合は少々“強引”に行く、と。
 さすがにその内容から今回の事全てが終わるまでは誰にも言えなかった。それが少々歯がゆく、不便な思いをする事になったが。

           (中略)

 次回はインフルエンザの追跡劇の始まりである。予定していたよりも長くなりそうだ。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1161567351&owner_id=1263706

そう言ってる間に、日本でも感染者。
GW明けに感染者が出ます、という予言をして、見事的中させてくださったHOOPさんのブログから

ちなみに、インフルエンザ対策の責任者とされる方ですが、
本来の専門は麻疹ウイルスなんだそうですね、、、

麻疹が現在どんな状況になっているか、知らない人はいないでしょう。

掬ってみれば無数の刹那 : さあ、アメリカは抗体検査を始めたよ
http://hoop.exblog.jp/10914777/

ちなみに参考図書「麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか」

テーマ : 本日気になったネタ
ジャンル : ニュース

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