メキシコ:デモとロゴ



メキシコ・オアハカは小康状態、
とはいえ、日曜日(日本時間で昨夜)、軍隊の撤退と知事辞任、そして、現在の問題解決のために政府との対話を求める平和的な大デモ。
軍側は、オアハカ中心部の歴史保存地区(要するに観光地)のあたりを鉄条網で囲ったとか。
今日もデモがあるらしい。
以下は、オアハカ人民会議(APPO)のサイト。
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今年の6月のデモの主体となった教職員組合を中心にしたいろいろな労組、新自由主義経済に反対する市民団体、人権関連のNGOなどの連合体である。メキシコ関係のニュースを読むと、略称でAPPOと書かれているのはこっち。
それにしても、マルチメディアを駆使して、デザイン性もあるサイトです。
YOUTUBEも利用しまくっています。いい時代だなあ。
思えば、サパティスタ(1994年に世界で大ニュースとなったメキシコのチアパスのゲリラ蜂起)の頃は、ゲリラ側が山奥から自家発電でラジオ電波送って、それを協力者が書き起こしてFAXで都会に送ったりとか、現地撮影したビデオを軍隊出し抜いて都会まで持ち込んで、ひそかに編集・ダビングしたのを、これまた信憑性を失わない程度に出所と作成者を曖昧にして、マスコミ関係者に流したり.....と、関係者の方たちも、かなり頭と体を使っていたものですが、いまはYOUTUBEいっぱつ。編集もiDVDであっという間。
ただ、その分、希少性が薄くなったのと、一方で、マスコミの統制度も高まって、ゲリラ側の送ったFAXを、メジャー紙がいきなり一面トップで掲載してくれたり、画像の悪いビデオで上映会やったり放送で流してくれたりしなくなりましたから、どっちがいいとは簡単には言えません。流すことが簡単になった分、情報の重みや切迫感が薄れてしまっては、本末転倒ですしね。
まあ、それはいいとしまして、デザインといえば、このサイト
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今回のオアハカ関連の、(つまり政治系)ポスターやロゴデザインなどを集めたブログなんですが、美術やグラフィックデザインのレベルの高いメキシコならでは!
すでにグラフィックデザインコンテストのような状態になっておりまして、いずれも、かっこよくておしゃれです。ダウンロードもできます。
(APPOだけではなくて、賛同を表明しているあらゆる政治団体のものも含まれていますので、誤解なきよう)
で、略称の方に戻ると、PFPと書かれているのが軍。
Partnership for Peace、ではもちろんなくて、Policia Federal Preventivaの略称。
軍と訳していますが、正確には連邦予防警察。警察といっても、軍警察と国家安全調査局、警察の対テロ部隊で構成されています。例の9・11以後の「テロ対策」以後、予算が投入されて強化された組織で、事実上の軍隊ですが、国防省ではなくて、内務省の管轄となっているため、大統領が簡単に動かせるというわけで、表向きは麻薬対策や広域犯罪捜査、テロ対策をすることになっています。
UROは罷免要求の出ている知事のUlises Ruiz Ortiz、CUは(メキシコシティの地下鉄の駅名にもなっているけど、Ciudad Universitaria=大学都市)
まあ、経済企画庁を経企庁というようなもんなんですが、中南米のスペイン語って、やたらにこういう略称が多くて、しかも漢字で類推できる日本語と違って、イニシャルなんで、ちょっと油断するとわけわかめになります。