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不在の日々に

で、5月末からのお勧め、もうひとつ。

●映画「低開発の記憶ーメモリアスー」

菊池凛子ばっかりが話題になっていますが、「バベル」メキシコ編で講演しているガエル・ガルシア=ベルナル。例の「モーターサイクル・ダイアリー」ではチェ・ゲバラの青年時代を演じていたあのいい男です。
そのガエルが「もっとも影響を受けた映画」と語るのがこれ。

などと言わなくても、「苺とチョコレート」の監督でもあったトマス・グティエレス=アレアの初期の傑作にして、キューバ映画史上に輝く1974年の名作です。

タイトルがなんかいまいちなのがつらいところですが.........

豪華マンションに住んで「キューバ」を田舎と見下すその一方で、革命と社会主義化の中、アメリカに慌てふためいて亡命する家族や友人のことも軽蔑している、38歳の小説家志望のブルジョア青年。
彼はまったく政治的ではないし、興味もない。革命すらヒトゴト。
そういう人が主人公。物語は徹頭徹尾、そういう人の日常の視点で描かれる。そういう視点で描かれるキューバの革命やキューバ危機。

激動の中でも、そこに入る気がなければ、すべては「なんとなく気がついたらそうなってしまっている」ことにしか過ぎない。それは彼に限らず、情報化と言われて情報が満ちあふれる中でなんとなく過ごしている私たちも、ある意味そうなのだろう。思えば、私たちは、バブルだって体験したし、ベルリンの壁崩壊も、イラク戦争さえ同時代のものとして体験しているわけなんだよなあ。

渋谷ユーロスペースにて、5月26日(土)から
http://www.action-inc.co.jp/memorias/

じつは一足先にこれはもう見ちゃいました。
八木としても、5つ星でお勧めです。

が、いわゆる「エンタテインメント作品」ではないので、その手じゃないと駄目な方には「なに?あの結末?意味不明!」状態になる可能性はあります。

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Author:PANDORA
ラテンアメリカと日本を拠点に活動する音楽家・作家 八木啓代のBlog
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