大阪高裁トンデモ裁判官の判決はブーメランとなるか?!
さて、大坪氏と佐賀氏の公判。
判決は、一審以上に「結果ありき」、すなわち、前田元検事と國井検事の証言だけをほとんど鵜呑みにした、検察べったりのものでありました。
そもそも、この大阪高裁の中谷雄二郎裁判長は、「迎賓館ロケット弾事件」の一審で判事として右陪席を勤めていたとき、その第11回公判前に89年3月25日付の雑誌『ジュリスト』で、「最近の難事件の中には、被告人の知的能力が比較的高く、犯行手段が非常に巧妙化し、また、あらかじめ捜査を予測し、証拠を極力残さずに、偽装工作を施し、証拠を隠滅するなど、犯罪の密航性が非常に高くなっているものも増してきているように思われます。そのために証拠収集が非常に困難で、証拠の薄いまま起訴されるというケースもないわけではありません。」と発言して、判事でありながら退廷処分にされたような、朝日新聞でも『担当裁判官が予断発言』と報道された、超のつく問題人物。
※上記部分に関しては、筆者の誤認であり、むしろ、中谷裁判官を忌避するようにとの申立てがあったのを裁判長が簡易却下し,退廷となったのは,当の中谷裁判官ではなく,申し立てた側であったのではないかというご指摘を頂きました。お詫びの上、削除訂正いたします。また、「ジュリスト」での発言も誤解を招く引用のものでしたので、正確な引用をいたしました。
と、かなり嫌な予感はあったものでした。
とはいえ、この件。
最高検最終報告書で、郵便不正事件をめぐる不祥事の責任を特捜部長であった大坪氏に押し付ける際には、その評価について、
さらに、控訴審から弁護に加わった郷原弁護士が、徹底的に検察の主張を崩したあげく、検察側が裁判所から、異例の求釈明を求められる、つまり、公訴事実の構成に関して、大坪氏が行うべきであった職務行為の内容を、上司に対する行為と部下に対する行為との関係に整理して明らかにすることなどを求められるというようなことがあったということで、ひょっとしたらという期待もなくはなかったのだが、クズはやはりクズだったということでした。
しかしながら、これで、ある意味、私たち「健全な。市民の会」といたしましては、前田元検事の証言は、最高検にとっても裁判所にとっても、ここまで絶対的というほど重みがあり、信頼性の高いものだとされているということが明らかになったのは、ほくそ笑みを禁じ得ないところであります。
前田恒彦元検事にすれば、証拠採用さえされていないフロッピーの改ざんで実刑2年、そして、それを知っていて捜査しなかったとされる(ほんとに知っていたかどうかは否認しているのに)上司が、犯人隠避で懲戒免職かつ有罪、という厳しい処遇を受けています。
にもかかわらず、実際に検察審査会で使われて、審査を歪ませた疑いが極めて大きいことが裁判所にも認定されているほどの虚偽有印公文書作成及び行使をやらかした田代政弘元検事が、不起訴になっただけではなく、退職金を満額いただいて、すみやかに某大企業の法務部にしっかりご就職されており、さらに、明らかに虚偽文書作成を指示したと思われる上司の方に至っては、栄転されて検事正となり、座っているだけで年収ン千万円の都内の公証人ポストへの天下りの空きを待っている(検察内部的には、中央ど真ん中の赤レンガ組エリートコースからはずれたので、それはそれで左遷コースであるという見方もあるようですが)という状態では、腸が煮えくりかえるのも、わからないではありません。
ご自身のブログで、検察審査会ですべてを語るつもりがあるとおっしゃっているわけですから、是非、存分に語っていただく機会を、私たちは準備してさしあげる所存でございます。
前日のことと3ヶ月前のことの記憶が混同する鶏頭の田代さんと、こたびの大阪高裁でも、その証言に絶対の重みがあると認定された前田さん、この二人の記憶対決が楽しみでございます。
また、もし、検審で田代氏が起訴相当となり、裁判で有罪になれば、その場合は、検察上層部の皆様すべてが、検察審査会において、犯人隠避に再び問われることになりましょう。
判決は、一審以上に「結果ありき」、すなわち、前田元検事と國井検事の証言だけをほとんど鵜呑みにした、検察べったりのものでありました。
そもそも、この大阪高裁の中谷雄二郎裁判長は、「迎賓館ロケット弾事件」の一審で判事として右陪席を勤めていたとき、その第11回公判前に89年3月25日付の雑誌『ジュリスト』で、「最近の難事件の中には、被告人の知的能力が比較的高く、犯行手段が非常に巧妙化し、また、あらかじめ捜査を予測し、証拠を極力残さずに、偽装工作を施し、証拠を隠滅するなど、犯罪の密航性が非常に高くなっているものも増してきているように思われます。そのために証拠収集が非常に困難で、証拠の薄いまま起訴されるというケースもないわけではありません。」と発言して、
※上記部分に関しては、筆者の誤認であり、むしろ、中谷裁判官を忌避するようにとの申立てがあったのを裁判長が簡易却下し,退廷となったのは,当の中谷裁判官ではなく,申し立てた側であったのではないかというご指摘を頂きました。お詫びの上、削除訂正いたします。また、「ジュリスト」での発言も誤解を招く引用のものでしたので、正確な引用をいたしました。
と、かなり嫌な予感はあったものでした。
とはいえ、この件。
最高検最終報告書で、郵便不正事件をめぐる不祥事の責任を特捜部長であった大坪氏に押し付ける際には、その評価について、
「大坪部長は、前記のとおり、特捜部所属の検察官が消極的な意見を述べることを好まず,その意向に沿わない検察官に対し、特捜部から出て行ってもらう。」などといった理不尽な叱責を加えることもあり、そのことが、大坪部長に対し、消極証拠の存在や問題点を指摘したり、異なる観点からの捜査の実施を進言したり、捜査の継続に疑問を呈するなどの大坪部長の意向に沿わない意見を述べることを事実上困難にしていた」
「大坪部長は、本件の捜査・処理について,検察官を集めて捜査会議を開くこともなく、佐賀副部長には,実質的な関与をさせず」と、都合の悪いことなどは、とうてい、怖くて報告などできないようなおそろしい特捜部長で、かつ、佐賀副部長とはまったく連携が取れていなかったのように描く一方で、佐賀氏から大坪氏に報告をおこなった証拠がないという指摘には、佐賀氏が大坪氏に、つねに、あらゆる情報をあげて指示を仰いでいた、絶対の信頼関係のある特捜部長であった。つまり、佐賀氏が前田から告白されていた(※:前田元検事の証言)なら、大坪氏に告げていないはずがない、という仮定を「証拠」とするという矛盾まるだしな代物。
さらに、控訴審から弁護に加わった郷原弁護士が、徹底的に検察の主張を崩したあげく、検察側が裁判所から、異例の求釈明を求められる、つまり、公訴事実の構成に関して、大坪氏が行うべきであった職務行為の内容を、上司に対する行為と部下に対する行為との関係に整理して明らかにすることなどを求められるというようなことがあったということで、ひょっとしたらという期待もなくはなかったのだが、クズはやはりクズだったということでした。
しかしながら、これで、ある意味、私たち「健全な。市民の会」といたしましては、前田元検事の証言は、最高検にとっても裁判所にとっても、ここまで絶対的というほど重みがあり、信頼性の高いものだとされているということが明らかになったのは、ほくそ笑みを禁じ得ないところであります。
前田恒彦元検事にすれば、証拠採用さえされていないフロッピーの改ざんで実刑2年、そして、それを知っていて捜査しなかったとされる(ほんとに知っていたかどうかは否認しているのに)上司が、犯人隠避で懲戒免職かつ有罪、という厳しい処遇を受けています。
にもかかわらず、実際に検察審査会で使われて、審査を歪ませた疑いが極めて大きいことが裁判所にも認定されているほどの虚偽有印公文書作成及び行使をやらかした田代政弘元検事が、不起訴になっただけではなく、退職金を満額いただいて、すみやかに某大企業の法務部にしっかりご就職されており、さらに、明らかに虚偽文書作成を指示したと思われる上司の方に至っては、栄転されて検事正となり、座っているだけで年収ン千万円の都内の公証人ポストへの天下りの空きを待っている(検察内部的には、中央ど真ん中の赤レンガ組エリートコースからはずれたので、それはそれで左遷コースであるという見方もあるようですが)という状態では、腸が煮えくりかえるのも、わからないではありません。
ご自身のブログで、検察審査会ですべてを語るつもりがあるとおっしゃっているわけですから、是非、存分に語っていただく機会を、私たちは準備してさしあげる所存でございます。
前日のことと3ヶ月前のことの記憶が混同する鶏頭の田代さんと、こたびの大阪高裁でも、その証言に絶対の重みがあると認定された前田さん、この二人の記憶対決が楽しみでございます。
また、もし、検審で田代氏が起訴相当となり、裁判で有罪になれば、その場合は、検察上層部の皆様すべてが、検察審査会において、犯人隠避に再び問われることになりましょう。
「検察官が法を犯して証拠を改ざんすることは、刑事司法の根幹を揺るがすものであって、断じて許されないが、それを知った検察官が何らの措置を採らないばかりか、これを隠蔽する工作を行って、その犯人を隠避することも、言語道断である。」(最高検報告書より)というブーメランは、そっくりそのまま返ってくるかもしれないのでございますよ。
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