濃ゆすぎる講演会に行った話
昨日は、明治大学でメディア論に関する講演でのコメンテーターとして参加してまいりました。
講演者はアフガニスタンから帰ってこられたばかりの常岡浩介さんで、チェチェン問題に詳しい方です。
で、なんで、チェチェンにもアフガンにも、ましてやムスリムに詳しいわけでもない私がコメンテーターなのかというと、某教授曰く
「最近の学生は、KGBとCIAの区別もついてないし、モサドをドーナツ屋かハンバーガー屋のことかと思っているようなやつが多いですから」
あの~。
KGBとCIAの区別がついていて、モサドとモスバーガーの区別もついているところが選んだ理由なんですかい。
でも、モスバーガーは最近ミスドとのコンビネーションで、ドーナツだかバーガーだか区別できないようなのを出したりしてますし、名札つけていないCIAやKGBやKCIAなんてわかりゃしませんて。
強いて言うなら、CIAというのは、見え見えの暗殺でも、シラを切りとおすらしい集団で、KGBは、見え見えの暗殺を、わかりやすく実行するらしい集団です。
ですから、CIAに睨まれている人がアメリカの飛行機に乗るとファーストクラスで接待してもらえ(場合によっては美形が隣に座ってお話をしてくれるサービスまであったりします)、KGBに睨まれると、アエロフロートの背もたれガタガタのエコノミー座席で、機内で配ってくれる紅茶に毒が入っていないかどうか、本気で心配しなければいけない、という点が、もっとも大きな違いみたいです。
なので、どうせ睨まれるのであれば、たぶん、KGBに睨まれるよりは、CIAの方が死ぬ前にいい思いできる確率は高いかもしれません。
......というぐらいのことしか、私は知りませんて。
それにしても、「だからなんで私なの?」みたいな依頼は、今年は他にもあって、夏に「ハワイの日系移民の民謡」と「大工哲弘さん」とソウルフラワー・モノノケ・サミットのジョイントコンサートという、眩暈がしそうな組み合わせのライブがあるんだけど、そこでもなぜかわたしが司会進行。
この理由は、「この3つをつなげて話をこじつけられる人が、他に思いつかなかったから」
あのー、私はラテン歌手なんですけど....。(^_^;)
あ、それで話が戻ります。
けれど、常岡さんという方は、これが当代きってのいい男でいらっしゃいます。
ムスリムなので、お酒を飲まず豚肉を召し上がらないので、呑んでどさくさまぎれに口説いたりできないのがたいへん残念ですが、ミーハーでラテン系の私としては、キューバやニカラグアの素敵なおじ様たちが、最近、めっきりお年を召してこられて、下手すると「孫の話題」で盛り上がってしまわれる傾向まであるという嘆かわしいご時世、世界のいい男がどんどん稀少化している中、かような席にお誘いを受けて、どうしてお断りすることができましょうや。
なので、教授の依頼内容があまりにも不明確であり、なおかつ、KGBとCIAはおろか、モスバーガーとミスタードーナツの区別さえもさだかではない私が、コメンテーターとしてのこのこ出席させていただいたのでした。
講演の内容は、大手メディアが報道しないたくさんの戦争について。
とりわけ、80万人の人口のうちの20~30万人が死んでいるチェチェンや、数百万の死者の出ているアフガニスタン、500万が死んでいるといわれるコンゴの戦争などがほとんど報道されない一方で、「アメリカが話題にすると」華やかに報道される戦争について。
日本のメディア報道のあり方について、など。
チェチェンについては、私が知ったかぶりで書くよりも、常岡さんの本をお読みになったほうがよろしいでしょう。こんな内容の濃ゆいものが新書だから、驚きです。
お金があって、まだ買っていない人は、是非買うように。
お金がなくて、まだ買っていない人は、一食抜いてもなるべく買うように。
........とまあ、それぐらいの値打ちはある本です。
講演者はアフガニスタンから帰ってこられたばかりの常岡浩介さんで、チェチェン問題に詳しい方です。
で、なんで、チェチェンにもアフガンにも、ましてやムスリムに詳しいわけでもない私がコメンテーターなのかというと、某教授曰く
「最近の学生は、KGBとCIAの区別もついてないし、モサドをドーナツ屋かハンバーガー屋のことかと思っているようなやつが多いですから」
あの~。
KGBとCIAの区別がついていて、モサドとモスバーガーの区別もついているところが選んだ理由なんですかい。
でも、モスバーガーは最近ミスドとのコンビネーションで、ドーナツだかバーガーだか区別できないようなのを出したりしてますし、名札つけていないCIAやKGBやKCIAなんてわかりゃしませんて。
強いて言うなら、CIAというのは、見え見えの暗殺でも、シラを切りとおすらしい集団で、KGBは、見え見えの暗殺を、わかりやすく実行するらしい集団です。
ですから、CIAに睨まれている人がアメリカの飛行機に乗るとファーストクラスで接待してもらえ(場合によっては美形が隣に座ってお話をしてくれるサービスまであったりします)、KGBに睨まれると、アエロフロートの背もたれガタガタのエコノミー座席で、機内で配ってくれる紅茶に毒が入っていないかどうか、本気で心配しなければいけない、という点が、もっとも大きな違いみたいです。
なので、どうせ睨まれるのであれば、たぶん、KGBに睨まれるよりは、CIAの方が死ぬ前にいい思いできる確率は高いかもしれません。
......というぐらいのことしか、私は知りませんて。
それにしても、「だからなんで私なの?」みたいな依頼は、今年は他にもあって、夏に「ハワイの日系移民の民謡」と「大工哲弘さん」とソウルフラワー・モノノケ・サミットのジョイントコンサートという、眩暈がしそうな組み合わせのライブがあるんだけど、そこでもなぜかわたしが司会進行。
この理由は、「この3つをつなげて話をこじつけられる人が、他に思いつかなかったから」
あのー、私はラテン歌手なんですけど....。(^_^;)
あ、それで話が戻ります。
けれど、常岡さんという方は、これが当代きってのいい男でいらっしゃいます。
ムスリムなので、お酒を飲まず豚肉を召し上がらないので、呑んでどさくさまぎれに口説いたりできないのがたいへん残念ですが、ミーハーでラテン系の私としては、キューバやニカラグアの素敵なおじ様たちが、最近、めっきりお年を召してこられて、下手すると「孫の話題」で盛り上がってしまわれる傾向まであるという嘆かわしいご時世、世界のいい男がどんどん稀少化している中、かような席にお誘いを受けて、どうしてお断りすることができましょうや。
なので、教授の依頼内容があまりにも不明確であり、なおかつ、KGBとCIAはおろか、モスバーガーとミスタードーナツの区別さえもさだかではない私が、コメンテーターとしてのこのこ出席させていただいたのでした。
講演の内容は、大手メディアが報道しないたくさんの戦争について。
とりわけ、80万人の人口のうちの20~30万人が死んでいるチェチェンや、数百万の死者の出ているアフガニスタン、500万が死んでいるといわれるコンゴの戦争などがほとんど報道されない一方で、「アメリカが話題にすると」華やかに報道される戦争について。
日本のメディア報道のあり方について、など。
チェチェンについては、私が知ったかぶりで書くよりも、常岡さんの本をお読みになったほうがよろしいでしょう。こんな内容の濃ゆいものが新書だから、驚きです。
お金があって、まだ買っていない人は、是非買うように。
お金がなくて、まだ買っていない人は、一食抜いてもなるべく買うように。
........とまあ、それぐらいの値打ちはある本です。