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マラッカからシンガポールに(終わり)

ちょっと間が空いてしまいましたが、尻切れトンボで終わるのもナンですので、カンボジア~マレーシア~シンガポール旅行ねたの締めくくりです。(8月16日の日記の続きです)

で、翌日はまたまた早起きして、バスでシンガポールに戻ります。
明後日早朝の便で日本に帰ることになっているので、いちおうその日のうちにシンガポールまで戻っていればいいんですが、ま、せっかくなので、ちょっとはシンガポールも観光していこうかと。

またまたバスで国境を抜け、バスターミナルへ。バス会社が違うので、行きと違ってMRT(地下鉄)ブギス近くがターミナルです。

さて、なぜ、ワタシがマラッカに行ったかというと、シンガポールの物価が高く、とりわけホテル代がむちゃくちゃ高いからでした。シンガポールのホテルときたら、東京並みかそれ以上なんです。
まあ、ユーロ高のヨーロッパのホテルよりはマシと言われたら、それまでですが、ワタシにとってのシンガポールは単にカンボジア行きの飛行機に乗るための通過地点ですから、そこでお金を使いたくないよね。

とはいえ、いちおうシンガポールでも安宿みっけ。建物は古いですが清掃は行き届いており、場所は便利で個室5000円は、出物であろ。
地下鉄ブギスのすぐそばだったので、バスターミナルからは徒歩で到着。シャワーを浴びて着替え、シンガポール半日観光に出かける。半日あれば十分だと思います。

いちおう、「世界三大ガッカリ」の筆頭にあげられるマーライオンも一応押さえておきましょう。やはり、どれぐらいガッカリするかは、体験してみるべきです。
とはいえ、さすがに「世界三大ガッカリ」の筆頭というのは、シンガポールも気にしたらしく、数年前にマーライオンは移転されて、そこそこ綺麗な海辺の公園に配置されているので、「期待したほど」のガッカリ度ではありません。筆頭から3番手ぐらいにはなっているでしょう。あ、でも、その中途半端さが、やっぱりガッカリ感を呼ぶのでしょうかね。
というか、シンガポール自体が「行って最もガッカリする国」のひとつとして有名ではありますが。

(ちなみに、世界三大ガッカリの他のふたつは、コペンハーゲンの人魚姫とブリュッセルの小便小僧です)

とはいえ、シンガポール、半日ぐらいぶらぶらするにはそう悪くはありません。間違えて3泊4日の旅なんか選択しちゃった日にはちょっと辛いものがあると思いますが。

問題は、この国は、タバコとアルコールが非常に高いことです。タバコは私は吸わないので、まだいいのですが、アルコールはビールもカクテルも「なめてんのか」という価格です。
もっとも、タバコのほうも、ただ高いだけならともかく、持ち込みでも1本単位から課税されるので、愛煙家にはキツイでしょうねえ。

とはいえ、いちおう、シンガポールに来たのだからシンガポール・スリングも押さえておかなくてはならないでしょう。
ボデギータ・デル・メディオでモヒートス、フロリディータでダイキリを押さえてきた経験上、「元祖」といわれるバーで飲むカクテルは、「やっぱり違う」ものなのです。

で。シンガポール・スリング。かの有名なラッフルズ・ホテルのロング・バーで、1915年に誕生したといわれています。町の散策からいったんホテルに戻り、またシャワー浴びて着替え、リング・バーへ。ここも徒歩圏内。

薄暗いバーの床には、ピーナッツの殻がどっさり。
それぞれのテーブルに殻付きピーナッツが山と入った升が置かれていて、これをつまみにいっぱいやって、殻は床に捨てるのがここのスタイルのようで。このピーナッツ、小ぶりなんだけど、塩加減は抜群だったりする。もともとナッツ好きな八木、ついぼりぼりと。
そうこうしていると運ばれてくる赤いシンガポールスリング。その上にパイナップルと缶詰チェリーがド派手に飾ってあります。お味は甘いです。甘口のカクテル好きの方なら、普通に美味しい、という感じ。

去年、数年ぶりにハバナのフロリディータに行ってみたら、もう完全に短パン&ビーチサンダルの観光客に占拠されていて、ついでにソンのバンドがやかましく演奏などもしていて、昔(っていっても、わずか10年ちょい前)のエレガントで誇り高い雰囲気が霧散していて、ちょっと悲しかったものですが、同じ観光客が大半を占めるとはいえ、このロング・バーがそういう荒れ方をしていなくて、けっこうまったりできたのには、ちょっとほっとします。
が、お値段はサービス料込みで、一杯2000円也。
まったり代としてはまあ許容範囲でしょうね。

翌朝は早いので、ブギズ・ジャンクションのフードコートの屋台で中華料理と甘い点心と飲み物を買って、ホテルに。短い休暇は終わりです。
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