続・メキシコお正月料理
年越し宴会開けての、1月1日。
お昼を、これまたメキシコ人家庭のR夫人宅で。
このR夫人、お友達の母上なのですが、料理名人です。それも昔風の手の込んだソースのお料理を家庭で全部作れる人。メキシコの伝統料理なら、私の知る限り、どこのレストランよりおいしく作る方です。
年越しあけの「暖め直し料理」とはいえ、かなり期待して訪問。
今日はメキシコシティは曇天で少し風が強く、肌寒い日だったのですが、体の温まる、フランスパンと卵とにんにくのスープ。昨日の堅くなったパンの廃物利用料理ですね。ところが、これ、単純なのにすごくおいしい。冬にぴったり。うちでも作ろう。
それからメキシコのクリスマス&新年の定番料理であるバカラオ(干し鱈)料理。このバカラオ料理は、スペインやポルトガルが起源の料理ですが、実は私、おいしいのに当たったことがない。だいたい、塩辛いか、油っこいか、ぱさぱさしてるか、その全部(こうなると食べるのはかなりきつい)か。
本場のポルトガルで、バカラオ料理(註:ポルトガル語だとバカリャウ)を自慢にしているとかいう、そこそこ高級なレストランで食べたのさえ、「うーむ、やっぱりバカラオって所詮こんなもん?」というようなものでした。
ところが、さすがR夫人。いや、こんなおいしいバカラオは初めて。薄切りのアーモンドとじゃがいもと一緒にトマト系のあっさりしたソース(でも単純にトマトだけではない感じ)で煮込んであるんですが、干し鱈なのに、たっぷり汁気を吸って、とてもジューシー。そして干し物の旨味が凝縮されている感じ。明らかに、かなり時間をかけて丁重に塩抜きして、丹念に時間をかけてじっくり煮含めていますね。
それから海老とロメリート(陸ひじき)のモレ(チョコレートとチレの入ったカレーみたいな甘辛いソース)。海老はともかく、ロメリートもメキシコの年末の定番料理で、12月後半になると、市場でいっぱい売っています。
殻付きの海老とロメリートをほとんど辛くない自家製のモレでさっと煮込んだこれも、海老の旨味がものすごく出て、激旨。
さらに豚肉のアドボ。これは豚のあばら肉を、フォークで軽くつつくだけで崩れるぐらいとろとろになるまで、スパイスのいろいろ入った複雑な味の辛めのソースで煮込んだものですが、このとろとろの豚もとってもジューシー。ソースも、よくある苦みや辛みが前面に出ているようなのとは違って、すごく丸い感じでバランスがとれていて、けっこう辛いんだけどすごくおいしい。ひぇ~幸せだよん。
それとローストチキン。これもジューシーでおいしそうですが、もうかなりお腹いっぱいだったので、パス。
で、最後にデザート。
コーヒーミルクのババロアとラズベリーソースのかかったチーズケーキ、それから2ヶ月ブランデーに漬け込んだ干フルーツのたっぷり入ったパウンドケーキ。
あれれ、(爆)なんで、ぜんぶ味見できるんだ?<自分
おそるべき別腹。
お昼を、これまたメキシコ人家庭のR夫人宅で。
このR夫人、お友達の母上なのですが、料理名人です。それも昔風の手の込んだソースのお料理を家庭で全部作れる人。メキシコの伝統料理なら、私の知る限り、どこのレストランよりおいしく作る方です。
年越しあけの「暖め直し料理」とはいえ、かなり期待して訪問。
今日はメキシコシティは曇天で少し風が強く、肌寒い日だったのですが、体の温まる、フランスパンと卵とにんにくのスープ。昨日の堅くなったパンの廃物利用料理ですね。ところが、これ、単純なのにすごくおいしい。冬にぴったり。うちでも作ろう。
それからメキシコのクリスマス&新年の定番料理であるバカラオ(干し鱈)料理。このバカラオ料理は、スペインやポルトガルが起源の料理ですが、実は私、おいしいのに当たったことがない。だいたい、塩辛いか、油っこいか、ぱさぱさしてるか、その全部(こうなると食べるのはかなりきつい)か。
本場のポルトガルで、バカラオ料理(註:ポルトガル語だとバカリャウ)を自慢にしているとかいう、そこそこ高級なレストランで食べたのさえ、「うーむ、やっぱりバカラオって所詮こんなもん?」というようなものでした。
ところが、さすがR夫人。いや、こんなおいしいバカラオは初めて。薄切りのアーモンドとじゃがいもと一緒にトマト系のあっさりしたソース(でも単純にトマトだけではない感じ)で煮込んであるんですが、干し鱈なのに、たっぷり汁気を吸って、とてもジューシー。そして干し物の旨味が凝縮されている感じ。明らかに、かなり時間をかけて丁重に塩抜きして、丹念に時間をかけてじっくり煮含めていますね。
それから海老とロメリート(陸ひじき)のモレ(チョコレートとチレの入ったカレーみたいな甘辛いソース)。海老はともかく、ロメリートもメキシコの年末の定番料理で、12月後半になると、市場でいっぱい売っています。
殻付きの海老とロメリートをほとんど辛くない自家製のモレでさっと煮込んだこれも、海老の旨味がものすごく出て、激旨。
さらに豚肉のアドボ。これは豚のあばら肉を、フォークで軽くつつくだけで崩れるぐらいとろとろになるまで、スパイスのいろいろ入った複雑な味の辛めのソースで煮込んだものですが、このとろとろの豚もとってもジューシー。ソースも、よくある苦みや辛みが前面に出ているようなのとは違って、すごく丸い感じでバランスがとれていて、けっこう辛いんだけどすごくおいしい。ひぇ~幸せだよん。
それとローストチキン。これもジューシーでおいしそうですが、もうかなりお腹いっぱいだったので、パス。
で、最後にデザート。
コーヒーミルクのババロアとラズベリーソースのかかったチーズケーキ、それから2ヶ月ブランデーに漬け込んだ干フルーツのたっぷり入ったパウンドケーキ。
あれれ、(爆)なんで、ぜんぶ味見できるんだ?<自分
おそるべき別腹。