さらに耳が疲れる話
講演の準備。
演題なんでも、といわれるのはかえって困ったりする。
たとえば、「メキシコの先住民問題」とか「中南米のテロやゲリラ問題」とか「ラテンアメリカにおける新自由主義経済」とか、あるいはいっそ「キューバ音楽」とか「メキシコの民俗音楽」とか「チリの音楽」とか、あるいはいっそ「メディア論」とかいうなら、ぱっぱとやれちゃうんだが、当然、聴衆を非常に限定するわけ。
で、そうではなくて、「ラテンアメリカにまったく興味があるわけではない」「しかし知的水準は高い」「やや年配」という条件の人たちが「なんでもいいから1時間半ぐらい楽しめるネタ」というのは.....ちょっとたいへん。
まえに○○大学で「中南米の先住民運動」、△△大学で「メキシコの民俗音楽」というネタで講演をやったことがある(これなんて、iBook + Keynote でけっこうかっこいいプレゼンテーションも作った)が、やっぱ、それじゃ駄目だよね。
最初、「ラテンアメリカの左傾化とアメリカ共和党の敗北をふまえつつ、日本の外交について」あたりでなんかやろうかとしたが、前々回の講演者がある有名な元大使の方だったということに気がつき(しかも日本の外交批判だった)、素人が同じ路線はまずいよな。しかも、前回は、メジャーな脚本家の方である。ううむ、荷が重い。
私のあとも、最近上場も果たした有名 IT企業の社長だの、妖怪研究家だのが続くのだ。マイナーで凡庸なのは私ぐらいだ。ううむ、すごい荷が重い。
結局、19世紀から現代までの音楽史を社会経済史的側面からも分析しつつ、というあたりにした。(と決めるまでに時間がかかる)
ヨーロッパのサロンクラシックと軍楽隊の音楽が、新大陸に入り、ハバネラ~ラグタイム~ダンソン~マンボ~タンゴと変化していく姿。
同時に、そのクラシックや軍楽隊の音楽が日本に入って、江戸時代からの新内や端唄のセンティメントと融合して、軍歌~浅草オペラ~チンドン音楽へと変わる一方、昭和初期から戦中~戦後すぐに入ったジャズやタンゴ、ラテンの影響を濃厚に受けて生まれた戦後日本の歌謡曲。
この時代、レコードとラジオが生まれたことで、音楽がものすごい速度で生まれ育ち変遷し、廃れたのが背景にある。
そして、タンゴにジャズやクラシックと再び交わらせて、新たな革命を起こしたのがピアソラなら、ラテンにジャズやフォークのセンスが交わって生まれたのがファニアのサルサ。
かなり乱暴にまとめるとまあこういうことを、音源交えて話すことにする。
こないだ物欲に負けて iMic を買ったので、LPやカセットの音源をデジタルにできるようになったもんね。
と、決めたらぱっぱとやるつもりが、つい音源て聞き込んでしまいますね。
ラグタイムにはまってしまったり、端唄で和みすぎたり、ベニー・モレで沈没したり、ピアソラで時間を忘れたり、ルベン・ブラデスで思わず熱くなってしまったりして.......。
やはり音楽ネタはこれだからやばい。
そんなわけで、今日の晩のおかずは、ほうれん草のおひたし、栗ご飯、ブリ大根。
さあ食べようと思ったら、味噌汁をつくるの忘れていたのに気がついてちょっと落ち込む。
耳も16961 Hzがかろうじて聞こえるぐらいなので、今日は早めに風呂はいって寝よ。
演題なんでも、といわれるのはかえって困ったりする。
たとえば、「メキシコの先住民問題」とか「中南米のテロやゲリラ問題」とか「ラテンアメリカにおける新自由主義経済」とか、あるいはいっそ「キューバ音楽」とか「メキシコの民俗音楽」とか「チリの音楽」とか、あるいはいっそ「メディア論」とかいうなら、ぱっぱとやれちゃうんだが、当然、聴衆を非常に限定するわけ。
で、そうではなくて、「ラテンアメリカにまったく興味があるわけではない」「しかし知的水準は高い」「やや年配」という条件の人たちが「なんでもいいから1時間半ぐらい楽しめるネタ」というのは.....ちょっとたいへん。
まえに○○大学で「中南米の先住民運動」、△△大学で「メキシコの民俗音楽」というネタで講演をやったことがある(これなんて、iBook + Keynote でけっこうかっこいいプレゼンテーションも作った)が、やっぱ、それじゃ駄目だよね。
最初、「ラテンアメリカの左傾化とアメリカ共和党の敗北をふまえつつ、日本の外交について」あたりでなんかやろうかとしたが、前々回の講演者がある有名な元大使の方だったということに気がつき(しかも日本の外交批判だった)、素人が同じ路線はまずいよな。しかも、前回は、メジャーな脚本家の方である。ううむ、荷が重い。
私のあとも、最近上場も果たした有名 IT企業の社長だの、妖怪研究家だのが続くのだ。マイナーで凡庸なのは私ぐらいだ。ううむ、すごい荷が重い。
結局、19世紀から現代までの音楽史を社会経済史的側面からも分析しつつ、というあたりにした。(と決めるまでに時間がかかる)
ヨーロッパのサロンクラシックと軍楽隊の音楽が、新大陸に入り、ハバネラ~ラグタイム~ダンソン~マンボ~タンゴと変化していく姿。
同時に、そのクラシックや軍楽隊の音楽が日本に入って、江戸時代からの新内や端唄のセンティメントと融合して、軍歌~浅草オペラ~チンドン音楽へと変わる一方、昭和初期から戦中~戦後すぐに入ったジャズやタンゴ、ラテンの影響を濃厚に受けて生まれた戦後日本の歌謡曲。
この時代、レコードとラジオが生まれたことで、音楽がものすごい速度で生まれ育ち変遷し、廃れたのが背景にある。
そして、タンゴにジャズやクラシックと再び交わらせて、新たな革命を起こしたのがピアソラなら、ラテンにジャズやフォークのセンスが交わって生まれたのがファニアのサルサ。
かなり乱暴にまとめるとまあこういうことを、音源交えて話すことにする。
こないだ物欲に負けて iMic を買ったので、LPやカセットの音源をデジタルにできるようになったもんね。
と、決めたらぱっぱとやるつもりが、つい音源て聞き込んでしまいますね。
ラグタイムにはまってしまったり、端唄で和みすぎたり、ベニー・モレで沈没したり、ピアソラで時間を忘れたり、ルベン・ブラデスで思わず熱くなってしまったりして.......。
やはり音楽ネタはこれだからやばい。
そんなわけで、今日の晩のおかずは、ほうれん草のおひたし、栗ご飯、ブリ大根。
さあ食べようと思ったら、味噌汁をつくるの忘れていたのに気がついてちょっと落ち込む。
耳も16961 Hzがかろうじて聞こえるぐらいなので、今日は早めに風呂はいって寝よ。