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カツカレー食い逃げとか謎の文書とか、内緒でいろいろやる人はどこにでも

 昨日はなんとカツカレー食べちゃいましたよ。
 カツカレーなんて、カロリー高くて健康に悪そうなもの、ここ数年食べてなかったんですけどね。もちろん、あの方たちの影響です。
 っていうか、あれだけテレビでもネットでも「カツカレー」という言葉が乱舞しますとですね、やはり、意識がそっちに行っちゃうわけです。

 で、カツカレーは食い逃げ事件に発展したわけですが、とはいっても、人間、最後の瞬間に気が変わるなんてことはあるわけです。ぽとぽと落ちていたしずくが、最後の一滴でコップからあふれることだってあるわけです。なので、必ずしも、食い逃げというのは正しくないとは思うんですけどね。

 とはいえ、そうでなかったのだとすると、これは、「面従腹背」の見本ということになりますわな。正面切ってノーと言えない立場の方や、地縁などの事情で投票を事実上強要されている人でも、この手があるんだよって。
 沖縄でもどこでも、です。

 そういえば、7月1日に野党が大勝したメキシコ大統領選挙でも、与党が相当額の裏金をばらまいて、住民の反応も極めて良好で、したがって優勢を確実視していた地区で蓋を開けたらボロ負けしてたんですね。多くの選挙民がにっこり笑って裏金だけ受け取って、そういうことするような候補に入れなかったわけです。なにこれ、賢いわ(爆)

 ということで、もちろん正々堂々としているのは立派ですが、そうでない方もそれなりに、意思表示の方法はあって、ある意味、その方が効果的だったりすることもあるというわけです。

 などと言っていますと、複数のメディアの方から、例の5ちゃんねるに出てきた伊藤詩織さん関連の文書についてお問い合わせが。

 なんで、あたくしに? ただの歌手なんですが。
 というより、その後、当会に届けられたりするかも、ってことなんでしょうか?
 いずれにしても、問題の文書、ペラ一枚のしかも写真では信憑性は低いとしか申し上げようがありません。決裁書類でもなんでもない、偽造しようと思えば10分で作れるものですので、前後時系列のメモなどある程度の分量があるとか、それが偽造ではないことを示す他の証拠などがないと、信用度は皆無に近いと思います。

 そこで思い出してしまったのですが。
 あの陸山会事件で現役検察官たちが組織ぐるみで偽報告書をでっち上げて、検察審査会を騙したというトンデモ事件で、その動かぬ証拠となる偽報告書一式を、心あるどなたかが、どっさり当会に届けてくださった事件では、なんといっても、その書式の完璧さと分量の多さでもって、その信憑性が極めて高く、さらに公開数時間で、複数の関係者の方が本物認定してくださったので、ひとつの事件となったのですが、じつは、いまだに、流出犯は不明です

 当然のことながら、検察関係者や裁判所関係者の方が流出犯でしたら、国家公務員法違反ですし、弁護団からの流出なら刑訴法違反となりますので、流出させたのがどなたであれ、時効が来るまで「自分がやりました」とはいえませんわね。(時効が来たって、言えない人は言えないでしょうし)

(ちなみに、あたくしは「落とし物を拾っただけ」の善意の第三者ですので、落とし物の存在をネットに公開しても、いかなる罪にも問われる可能性はありません)

 とはいえ、当然のことながら、当時、警察も検察も犯人捜しに血道を上げたのは事実です。でも、それでも流出犯はわからなかった。

 その少し前に尖閣ビデオ事件というのがありましたが、あの事件の犯人があっさり特定されたのは、警察がYouTubeの日本法人にIPアドレスを問い合わせたら、YouTube側があっさり問い合わせに応じちゃったからです。で、そのIPアドレスで、ビデオをアップロードしたパソコンを特定して、神戸のインターネットカフェで、該当時間にそのパソコンを利用したユーザーがあっさり特定されちゃったという、簡単な事件だったのですね。

 なのに、この検察証拠流出事件の犯人がわからなかったのは、問題の文書がロシアのサーバに置かれていたからです。
 日本法人がないから、日本の警察も検察も乗り込みようがない。

 とはいえ、これがアメリカのサーバなら、日本の検察と米国FBIは捜査協力体制にあるので、FBIが動いてくれます。で、この年の4月にFBIがアメリカのサーバに圧力かけて使用者を開示させる事件が起こっています。

 ところが、相手はロシアですからね。
 日本の検察または警察は、日本国外務省にお願いし、日本国外務省はロシアの外務省にお願いし、そのロシアの外務省から問題のサーバ会社に情報開示を請求しなければならないわけです。
 で、これが、国際的な麻薬密売ルートとか人身売買事件とか、テロ事件とか凶悪殺人事件とかの捜査なら、国際協力で、それを試みる値打ちはあるでしょう。少なくとも「協力をお願いする」大義名分はあるというわけです。
 でも、「検察がデマ報告書をでっちあげていて、その犯罪の証拠が流出して貴国のサーバにあるんですけど、その犯罪の証拠を持ち出した犯人をどうにかしたいんで、IPアドレス開示してくれ」というような恥さらしは言えませんわね。ふつう。
 そういう裏取引までしようとするなら、それ相応のお土産でもないと、ロシアもほいほい承諾するわけないですし。
 で、そこまでやったところで、相手のサーバ会社に
「あ、でも、うちは、IPアドレスのログ取ってませんので」
と言われちゃったらおしまいで、それが事実かどうかを調べることすらできないわけで。

 1万歩譲って、そのロシアのサーバがIPアドレスを開示してくれたところで、そのIPアドレス情報だって本物かどうかわからないし、仮に本物だったとしても、そこまで読んでロシアのサーバを使うような犯人なら、当然、たまねぎブラウザ使ってIPアドレスの偽装ぐらいやってると推認するほうが自然です。

 というわけで、警察は(あたくしが聞いた話では)わりとすぐ捜査本部も解散して、あっさりあきらめちゃったみたいです。
 つまり、あれは未解決事件なのでございます。

 で、ふと思い出して、当時利用されたロシアのサーバを調べてみましたら、当時のダウンロードリンクが切れているのも道理で、名前が変わり、サービス自体も改良されているみたいです。
 http://free.arinco.org/storage/yandex/
 連絡に使われたYandexメールは、ロシア最大のポータルサイトの、最新のメール機能を備え、容量実質無制限。送信 IPアドレスはマスクされるし、自動転送も可能なら、携帯電話の登録も不要。たまねぎでのアカウント取得や運用も可能。
 http://free.arinco.org/mail/yandex/
 申し込みはこちらからできるみたい。

 で、このメールサービスのストレージサービスから添付ファイルの形でファイルを送ることもできれば、ストレージサービスからダウンロードリンクを送ることもできる、と。あら、便利。

 内部告発をしたい方向けというより、普通に便利なサービスのようです。

 ということで、今夜のおかずは鯖の味噌煮、かな。

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