コパカバーナ
リオ・デ・ジャネイロは夜のコパカバーナ海岸で、海を見ながら屋台でカイピリーニャ飲んでおりまして.....(おっちゃん、それ酒の量多くないか? あ、サービスのつもりなのね、おっけ)
ほろ酔いでホテルに戻ってきたところです。
ひさびさに、まったり気分を味わいました。
さて、これから、しばらく八木はネット不通になりますので、日記の更新が滞りますが、生きていますので、ご心配なく。
ほろ酔いでホテルに戻ってきたところです。
ひさびさに、まったり気分を味わいました。
さて、これから、しばらく八木はネット不通になりますので、日記の更新が滞りますが、生きていますので、ご心配なく。
バタバタの中の癒しと興奮
ちょっと一月末からバタバタしておりまして、じつは、いま、アトランタの空港です。
これからブラジルに向かうのですが、トランジット時間が長いので、ブログの更新など。

1月末から2月頭のバタバタの合間を縫って、島田紘一呂さんの個展に行ってきました。
島田さんは、猫好きなら、もうぜったいに見逃せない木彫作品を作られる方です。
紙袋に入った猫。靴箱に入って寝ている猫、誰か来たぞと背を伸ばす猫。
もうね。木から猫の鼓動が聞こえてきそうなのです。
2月13日(土)までですので、ご興味のある方はお早めに。
それから、ちょっと気になっていた映画「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」。
http://millennium.gaga.ne.jp/
こういうタイトルって、当たりか大ハズレかどっちかですよね。
しかも、ベストセラーの映画化といっても、例の「ダヴィンチ・コード」には原作も映画もがっくりさせられただけに、で、おっかなびっくり見に行きましたが、結論から言うと、私にとっては「当たり」でした。ただし、観る人を選ぶタイプの作品。
パンクスのお姉ちゃんがキレててカッコいい、というような話ではなくて、病んだ社会の中で生きる病んだ人々の物語。
暴力シーンやレイプシーン、あげくに殺人の現場写真などがかなりリアルに出てくるので、そういうのが生理的にダメな人はやめたほうがいいでしょう。
ただし、それらは、けっして「ホラー・スプラッタにするため」ではなくて、この映画がこの映画であるために必要なのですが。
ハリウッドでのリメイクも予定されているらしいですが、それをやってしまうと、この映画の良いところが消されてしまうような気がいたします。
これからブラジルに向かうのですが、トランジット時間が長いので、ブログの更新など。

1月末から2月頭のバタバタの合間を縫って、島田紘一呂さんの個展に行ってきました。
島田さんは、猫好きなら、もうぜったいに見逃せない木彫作品を作られる方です。
紙袋に入った猫。靴箱に入って寝ている猫、誰か来たぞと背を伸ばす猫。
もうね。木から猫の鼓動が聞こえてきそうなのです。
2月13日(土)までですので、ご興味のある方はお早めに。
それから、ちょっと気になっていた映画「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」。
http://millennium.gaga.ne.jp/
こういうタイトルって、当たりか大ハズレかどっちかですよね。
しかも、ベストセラーの映画化といっても、例の「ダヴィンチ・コード」には原作も映画もがっくりさせられただけに、で、おっかなびっくり見に行きましたが、結論から言うと、私にとっては「当たり」でした。ただし、観る人を選ぶタイプの作品。
パンクスのお姉ちゃんがキレててカッコいい、というような話ではなくて、病んだ社会の中で生きる病んだ人々の物語。
暴力シーンやレイプシーン、あげくに殺人の現場写真などがかなりリアルに出てくるので、そういうのが生理的にダメな人はやめたほうがいいでしょう。
ただし、それらは、けっして「ホラー・スプラッタにするため」ではなくて、この映画がこの映画であるために必要なのですが。
ハリウッドでのリメイクも予定されているらしいですが、それをやってしまうと、この映画の良いところが消されてしまうような気がいたします。
iPadって....
諸処の事情により、数日沈没していましたが、復帰しました。
ところで、たぶん、たいていの人はそう感じたと思うのだけど、iPadの第一印象=ちょっと拍子抜け。
これって、iPod Touchを単にデカくしただけじゃん....と。
ところが、しばらくして、「実はそうではない」ことに気付くわけね。
たとえば、iPadは、普段はデジタルフォトフレームとして、そのへんに置いておける。
ちなみに、画素数1024×768ピクセル(10inch相当)のデジタルフォトフレームの実売価格は2万円近くするから、このへんのスペックのデジタルフォトフレームのモデルには大打撃になるだろう。
そして、DVDを見ることができる。
日本ではまだ、映画がダウンロード販売もレンタル提供もされていないので、自力でリッピングしなあかんのだが、おそらくiPadの出現で、iTune StoreでのDVDの本格的販売やレンタルが時間の問題になるのだろうと
思う。
日本だとTSUTAYAやコンビニが手を出すのだろうか。
ダウンロードが大変な環境の人や親機のない人でも、TSUTAYAやコンビニの端末などで、映画などのコンテンツを簡単に入れられるようになるとかね。
さらに、新聞が読みやすい。
産経新聞がiPhotoアプリを無料で出しているけど、やはりiPhotoの画面では読みにくすぎる。
でも、iPadなら実用に耐える大きさのはず。
紙の新聞はかさばるし、出張や旅行の多い人にはうざいだけなので、私も購読を止めているが、iPadで読めて、月々600円ぐらいなら講読するよ。しかも、省資源だし。
ってか、こういう人が今後、大量に出てくることを予測すると、新聞媒体や雑誌媒体は、iPadに移行していくだろう。
最初は、クーポン系タウン誌あたりからはじまるのかもしれないけど。
しかも、iBooksだよ。
日本の頑迷な大手出版社は抵抗するだろうけど、まず、絶版化した書籍などから始まって、いずれiTune Store化するだろうな。
だって、新刊が2ヶ月ほどで棚から消え、2年ぐらい前の本が入手困難になったり、スタンダード系名作が簡単に入手できないなんて状態がまっとうじゃないからだ。
正直、私も、どうしても紙で持っていたいほどの本はあまりないし、これ以上書籍が増えるのは困ってるのである。
とりあえず、デジタルフォトフレームに3万円程度追加しただけで、ずっといろいろなことができて、しかも出先でプレゼンもできれば、地図帳にもなる。メモ程度のiPhoneやiPod Touchに比べれば、書類もずっと書きやすい。
さらに、DVDの流通と書籍の流通、新聞雑誌の販売形態にも、根本的なチェンジをもたらしうるガジェットというわけだ。
まさかって?
でも、iPodが最初に発売されたとき、誰もが、音楽流通がこういうことになってしまうとは誰も想像していなかったはず。
5年後には、電車の中で通勤客がふつうにiPad(または似たようなネットワークタブレット(笑))で新聞を読んだり、雑誌を読んでる時代になっている可能性はむしろ高いと思う。
新聞広告はタブレット上で復活し、一方、新聞社の収益は、購読料に加えて、有料データベースを提供することでも上がっていくでしょうね。
設定価格が馬鹿げた料金ですらなかったら。
考えてもみてよ。
現在ですら、すでに iPhoneのGoogleアプリでなら、マイクにたとえば「去年 統計 青少年 犯罪」とささやくだけでググれちゃうんである。
これが、新聞社のデータベースで「2009年度 中国経済 GDP」とかで検索できたら、便利ったらこのうえないですよ。
なんて、好きなことを言っていますが、あさっては私のライブです。
このライブの2日後から、私は南米方面に行ってしまうので、その次ライブは4月8日となりますので、どうぞ、お見逃し無く。
ところで、たぶん、たいていの人はそう感じたと思うのだけど、iPadの第一印象=ちょっと拍子抜け。
これって、iPod Touchを単にデカくしただけじゃん....と。
ところが、しばらくして、「実はそうではない」ことに気付くわけね。
たとえば、iPadは、普段はデジタルフォトフレームとして、そのへんに置いておける。
ちなみに、画素数1024×768ピクセル(10inch相当)のデジタルフォトフレームの実売価格は2万円近くするから、このへんのスペックのデジタルフォトフレームのモデルには大打撃になるだろう。
そして、DVDを見ることができる。
日本ではまだ、映画がダウンロード販売もレンタル提供もされていないので、自力でリッピングしなあかんのだが、おそらくiPadの出現で、iTune StoreでのDVDの本格的販売やレンタルが時間の問題になるのだろうと
思う。
日本だとTSUTAYAやコンビニが手を出すのだろうか。
ダウンロードが大変な環境の人や親機のない人でも、TSUTAYAやコンビニの端末などで、映画などのコンテンツを簡単に入れられるようになるとかね。
さらに、新聞が読みやすい。
産経新聞がiPhotoアプリを無料で出しているけど、やはりiPhotoの画面では読みにくすぎる。
でも、iPadなら実用に耐える大きさのはず。
紙の新聞はかさばるし、出張や旅行の多い人にはうざいだけなので、私も購読を止めているが、iPadで読めて、月々600円ぐらいなら講読するよ。しかも、省資源だし。
ってか、こういう人が今後、大量に出てくることを予測すると、新聞媒体や雑誌媒体は、iPadに移行していくだろう。
最初は、クーポン系タウン誌あたりからはじまるのかもしれないけど。
しかも、iBooksだよ。
日本の頑迷な大手出版社は抵抗するだろうけど、まず、絶版化した書籍などから始まって、いずれiTune Store化するだろうな。
だって、新刊が2ヶ月ほどで棚から消え、2年ぐらい前の本が入手困難になったり、スタンダード系名作が簡単に入手できないなんて状態がまっとうじゃないからだ。
正直、私も、どうしても紙で持っていたいほどの本はあまりないし、これ以上書籍が増えるのは困ってるのである。
とりあえず、デジタルフォトフレームに3万円程度追加しただけで、ずっといろいろなことができて、しかも出先でプレゼンもできれば、地図帳にもなる。メモ程度のiPhoneやiPod Touchに比べれば、書類もずっと書きやすい。
さらに、DVDの流通と書籍の流通、新聞雑誌の販売形態にも、根本的なチェンジをもたらしうるガジェットというわけだ。
まさかって?
でも、iPodが最初に発売されたとき、誰もが、音楽流通がこういうことになってしまうとは誰も想像していなかったはず。
5年後には、電車の中で通勤客がふつうにiPad(または似たようなネットワークタブレット(笑))で新聞を読んだり、雑誌を読んでる時代になっている可能性はむしろ高いと思う。
新聞広告はタブレット上で復活し、一方、新聞社の収益は、購読料に加えて、有料データベースを提供することでも上がっていくでしょうね。
設定価格が馬鹿げた料金ですらなかったら。
考えてもみてよ。
現在ですら、すでに iPhoneのGoogleアプリでなら、マイクにたとえば「去年 統計 青少年 犯罪」とささやくだけでググれちゃうんである。
これが、新聞社のデータベースで「2009年度 中国経済 GDP」とかで検索できたら、便利ったらこのうえないですよ。
なんて、好きなことを言っていますが、あさっては私のライブです。
このライブの2日後から、私は南米方面に行ってしまうので、その次ライブは4月8日となりますので、どうぞ、お見逃し無く。
◆2月4日(木) 六本木 ノチェーロ
(東京都港区六本木6-7-9 川本ビルB1) お問い合わせ/03-3401-6801
1st 19:30 2nd 20:45 3rd 22:00(入れ替えなし) Charge:2,600円(おつまみ一品付)
アクセス/日比谷線・大江戸線六本木駅より徒歩2分
地図 http://www.nochero.com/map.htm
予約はこちらからも可能
http://www.nobuyoyagi.com/JAPANESE/reserv.htm
(東京都港区六本木6-7-9 川本ビルB1) お問い合わせ/03-3401-6801
1st 19:30 2nd 20:45 3rd 22:00(入れ替えなし) Charge:2,600円(おつまみ一品付)
アクセス/日比谷線・大江戸線六本木駅より徒歩2分
地図 http://www.nochero.com/map.htm
予約はこちらからも可能
http://www.nobuyoyagi.com/JAPANESE/reserv.htm
ビン・ラディンのモンタージュ
“ビンラディン容疑者”写真を無断使用
http://news24.jp/articles/2010/01/18/10151804.html

これ、元ネタはスペインのEl Mundo紙のスクープです。
http://www.elmundo.es/elmundo/2010/01/15/internacional/1263572681.html
さらに、別のリビア人のアルカイダ・テロリストのモンタージュに、このLlamazares氏の目と髪が使われていたことも判明。
http://www.elmundo.es/elmundo/2010/01/16/internacional/1263662696.html
あまりといえばあまりな感じですが、この人、Gaspar Llamazeres 氏、2000年から2008年までスペイン左派連合のリーダーをつとめた人で、現職国会議員。スペインのアスナール政権およびサパテロ政権のイラク派兵やアフガン派兵に強硬に反対し、政府批判していた人。
問題の写真は、彼の選挙ポスターのモンタージュだったので、Google Imageから無作為的に選んだとFBIは認めているようですが、Google Imageを使ったことのある人ならわかるように、その画像が誰のものでどこで使われているかもすぐわかるわけです。
明らかに彼がどういう人間であるかわかっていて、ある種の悪意あるジョーク感覚でやったというほうが、ありえそうです。
9.11陰謀説はトンデモであると思ってきたけど、こういうことがあると、疑ってしまうなあ。
http://news24.jp/articles/2010/01/18/10151804.html

これ、元ネタはスペインのEl Mundo紙のスクープです。
http://www.elmundo.es/elmundo/2010/01/15/internacional/1263572681.html
さらに、別のリビア人のアルカイダ・テロリストのモンタージュに、このLlamazares氏の目と髪が使われていたことも判明。
http://www.elmundo.es/elmundo/2010/01/16/internacional/1263662696.html
あまりといえばあまりな感じですが、この人、Gaspar Llamazeres 氏、2000年から2008年までスペイン左派連合のリーダーをつとめた人で、現職国会議員。スペインのアスナール政権およびサパテロ政権のイラク派兵やアフガン派兵に強硬に反対し、政府批判していた人。
問題の写真は、彼の選挙ポスターのモンタージュだったので、Google Imageから無作為的に選んだとFBIは認めているようですが、Google Imageを使ったことのある人ならわかるように、その画像が誰のものでどこで使われているかもすぐわかるわけです。
明らかに彼がどういう人間であるかわかっていて、ある種の悪意あるジョーク感覚でやったというほうが、ありえそうです。
9.11陰謀説はトンデモであると思ってきたけど、こういうことがあると、疑ってしまうなあ。
ハイチ
阪神大震災から15年目を目前に、カリブ海のハイチで大震災が起こってしまいました。
地震が少ない国にありがちなのですけれど、鉄骨を入れずに煉瓦だけを積んで作った家が多かったのでしょう。
かつて、ここは、フランス領として、砂糖黍栽培で富み栄え、フランス革命の理念「自由・正義・平等」を信じて、黒人が決起し、米国に先がけて、黒人奴隷解放を行った国です。けれど、フランス革命の理念は黒人には適用されず、奴隷制を復活させようとしたナポレオンと争い、世界初の黒人共和国として独立します。
しかし、この国は、当時、世界のどこからも承認されず、フランスから莫大な賠償金を請求され、挙げ句、米国に占領されてしまうのです。
そして、1957年から86年まで、あの有名な「世界最悪の」独裁者デュヴァリエ一族(ちなみに、「反共の砦」として、この政権をかなりの間、米国はサポートしていました)によって世界の最貧国にまで転落してしまっていた。
そういった歴史だけに、インフラもひどいのは当然といえます。
その後、解放の神学を掲げるジャン=ベルトラン・アリスティド大統領が就任し、貧困問題の解決に努めたものの、最低賃金を引き上げたり、米州学校出身の軍の将校を追放したことなどで軍(というより、その後ろの米国)や資本家(米国籍の億万長者とか)と激烈に対立し、やがて、アリスティド派と反アリスティド派が対立し、暴力抗争が激化する国内混乱の中、合衆国外交官と海兵隊に強いられ彼の意志に反し辞職させられ、追放されます。これが、わずか6年前の2004年1月。
そういう歴史のある国です。
ちなみに現大統領のプレヴァル氏(アリスティド派)が当選した選挙の時も、
開票率90%の段階で、アリスティド系(左派系といってもいい.....アリスティド政権下で首相を務め、第二次アリスティド政権のあと、彼の後継者として、大統領当選)ルネ・プレヴァル候補の得票率48.76%。で右翼系の2位候補がわずか11%。
ハイチの法律では、第一次投票で、ある候補が過半数を獲得すれば、その第一次投票で大統領が決定します。
にもかかわらず、開票率100%の段階では、なぜか、ルネ・プレヴァルの得票は49%にとどまり、大統領決定は決選投票に持ち込まれるという発表。
という事態が起こったような国。
で、この後、ゴミ捨て場から大量のプレヴァル票が発見されたことがきっかけで、プレヴァル当選が確定します。
という事態が起こったような国。19世紀じゃなくて、2006年に。
(くわしくは、http://nobuyoyagi.com/JAPANESE/DOC/mono2006_1.htm#d06up で)
さて。
私自身はハイチに行ったことはないのですが、隣国ドミニカを訪れたことがあります。
イスパニョーラ島をハイチと分かち合うドミニカは、私がかつてPANDORA REPORTで、
スペイン風の街並みの間を潮の香りが通る。夕暮れには年寄りが街路に揺り椅子を出して話し込む。色とりどりの篭に入ったオウム。キャッチボールをする子供たち。商店街のイルミネーション。安っぽいポリエステルのシャツ。藁半紙にくるんだピザ。公園のベンチに置かれたラジカセから果断なく聴こえるメレンゲ。
と描写した地。

そこには、たくさんのハイチ人の出稼ぎ労働者の人たちが働いていました。彼らは、フランス語訛りのやわらかい鼻にかかったスペイン語を気恥ずかしげに話すので、すぐにわかるのです。
そんな彼らの誇りは、美しい絵画でした。そういった絵画はドミニカにも持ち込まれて、よく道端で売られていました。
最貧国で絵画?
と思われるでしょ?

ハイチでは、民俗色のある素朴画が盛んなのです。木枠にキャンパスを貼って描かれた油彩ですが、アフリカの色と幻想的な風景が混じる、生き生きとした美しいものでした。
とても素敵だったので、何点か買い求め、家に飾ってあります。
といっても、メキシコの家の方なので、その写真をここにご紹介できないのが残念ですが、ネットで検索したらいくつか出てきましたので、ちょっとごらんになってみてください。
いつか、ハイチに行ってみたいと私はそのとき、サント・ドミンゴの小広場に並べられた絵を見ながら思ったものです。
ハイチの首都、ポルトープランス。
カタカナで書かれると判じ物のような地名ですが、本来の意味はフランス語で「王子様の港 port au prince」。
そして、美しい絵を描く人たちの伝統を持つ、そう、ハイチは、本来は美しく豊かな国だったのです。
あの絵を描いた人たちも、たくさん犠牲になられたのでしょうか。心が痛みます。
それでも、ああいった絵を描ける人たちは、必ず立ち直ってくれると信じたい。
地震が少ない国にありがちなのですけれど、鉄骨を入れずに煉瓦だけを積んで作った家が多かったのでしょう。
かつて、ここは、フランス領として、砂糖黍栽培で富み栄え、フランス革命の理念「自由・正義・平等」を信じて、黒人が決起し、米国に先がけて、黒人奴隷解放を行った国です。けれど、フランス革命の理念は黒人には適用されず、奴隷制を復活させようとしたナポレオンと争い、世界初の黒人共和国として独立します。
しかし、この国は、当時、世界のどこからも承認されず、フランスから莫大な賠償金を請求され、挙げ句、米国に占領されてしまうのです。
そして、1957年から86年まで、あの有名な「世界最悪の」独裁者デュヴァリエ一族(ちなみに、「反共の砦」として、この政権をかなりの間、米国はサポートしていました)によって世界の最貧国にまで転落してしまっていた。
そういった歴史だけに、インフラもひどいのは当然といえます。
その後、解放の神学を掲げるジャン=ベルトラン・アリスティド大統領が就任し、貧困問題の解決に努めたものの、最低賃金を引き上げたり、米州学校出身の軍の将校を追放したことなどで軍(というより、その後ろの米国)や資本家(米国籍の億万長者とか)と激烈に対立し、やがて、アリスティド派と反アリスティド派が対立し、暴力抗争が激化する国内混乱の中、合衆国外交官と海兵隊に強いられ彼の意志に反し辞職させられ、追放されます。これが、わずか6年前の2004年1月。
そういう歴史のある国です。
ちなみに現大統領のプレヴァル氏(アリスティド派)が当選した選挙の時も、
開票率90%の段階で、アリスティド系(左派系といってもいい.....アリスティド政権下で首相を務め、第二次アリスティド政権のあと、彼の後継者として、大統領当選)ルネ・プレヴァル候補の得票率48.76%。で右翼系の2位候補がわずか11%。
ハイチの法律では、第一次投票で、ある候補が過半数を獲得すれば、その第一次投票で大統領が決定します。
にもかかわらず、開票率100%の段階では、なぜか、ルネ・プレヴァルの得票は49%にとどまり、大統領決定は決選投票に持ち込まれるという発表。
という事態が起こったような国。
で、この後、ゴミ捨て場から大量のプレヴァル票が発見されたことがきっかけで、プレヴァル当選が確定します。
という事態が起こったような国。19世紀じゃなくて、2006年に。
(くわしくは、http://nobuyoyagi.com/JAPANESE/DOC/mono2006_1.htm#d06up で)
さて。
私自身はハイチに行ったことはないのですが、隣国ドミニカを訪れたことがあります。
イスパニョーラ島をハイチと分かち合うドミニカは、私がかつてPANDORA REPORTで、
スペイン風の街並みの間を潮の香りが通る。夕暮れには年寄りが街路に揺り椅子を出して話し込む。色とりどりの篭に入ったオウム。キャッチボールをする子供たち。商店街のイルミネーション。安っぽいポリエステルのシャツ。藁半紙にくるんだピザ。公園のベンチに置かれたラジカセから果断なく聴こえるメレンゲ。
と描写した地。

そこには、たくさんのハイチ人の出稼ぎ労働者の人たちが働いていました。彼らは、フランス語訛りのやわらかい鼻にかかったスペイン語を気恥ずかしげに話すので、すぐにわかるのです。
そんな彼らの誇りは、美しい絵画でした。そういった絵画はドミニカにも持ち込まれて、よく道端で売られていました。
最貧国で絵画?
と思われるでしょ?

ハイチでは、民俗色のある素朴画が盛んなのです。木枠にキャンパスを貼って描かれた油彩ですが、アフリカの色と幻想的な風景が混じる、生き生きとした美しいものでした。
とても素敵だったので、何点か買い求め、家に飾ってあります。
といっても、メキシコの家の方なので、その写真をここにご紹介できないのが残念ですが、ネットで検索したらいくつか出てきましたので、ちょっとごらんになってみてください。
いつか、ハイチに行ってみたいと私はそのとき、サント・ドミンゴの小広場に並べられた絵を見ながら思ったものです。
ハイチの首都、ポルトープランス。
カタカナで書かれると判じ物のような地名ですが、本来の意味はフランス語で「王子様の港 port au prince」。
そして、美しい絵を描く人たちの伝統を持つ、そう、ハイチは、本来は美しく豊かな国だったのです。
あの絵を描いた人たちも、たくさん犠牲になられたのでしょうか。心が痛みます。
それでも、ああいった絵を描ける人たちは、必ず立ち直ってくれると信じたい。






